注意 ページ13
五条side
『私は応援に………』
よいしょと立ち上がって一歩踏み出そうとすれば、Aの口からポタポタと血がたれ、咳き込んでは吐血した。
あたり一体が血になりAが膝をつく。
『ｺﾋｭｰ…ｺﾋｭｰ…な、にこれ？』
五「チッ」
場所を医療室に変え、硝子に預ける。
家「どういうこと？」
五「睦さんとおんなじ感じだと思う。自分の術式が体を傷つけている」
家「悟は交流会にいけ。何か分かり次第報告する。わかってると思うが周りには気づかせるなよ」
五「分かった」
A、早死なんかするなよ。
Aside
目が覚めれば、硝子先生がパソコンでなんか打ってた。
家「起きたか」
『はい、一応？』
家「先に言うが切り傷や骨折は治せた。
だが、肉体の疲労と老化は治せなかった。
何か知ってることや最近の体の状況は」
『老化、してるんですか？…確かにそう言われると納得がいくかも。最近術式使った後、特に時間行ったり来たりすると目がボヤけたりするんですよね。あ、吐血は任務外では初めてです』
家「だってさ、悟」
ぐえっ、居たの?
五「恐らく耳も遠くなってる………A、時間を行き来するのはもう使うな。老化の意味することはわかってるよね。使いすぎればAは死ぬ」
死、か。
何故かふわっとする。
後ろを黒い何かに覆われてるような
まるでそれを欲しているかの様な、
何かに辿り着けるような。
いいんじゃない？死ぬのも
五「(笑ってる？！)悠仁や野薔薇を考えて。Aが感じた苦しみや痛みを悠仁や野薔薇に感じてほしいか？」
それは、
やだな。
うん。やだやだ。
黒い何かはフッと消え、仲間を考えると心配が募った。
『なるべく気をつけるよ』
五「気をつけるんじゃなくやんないの」
手が伸びてきて咄嗟に術式を発動しようとするも間に合わず鋭いデコピンを食らう。
『いった！痛いんだけど!今の絶対まじの方だった。だって眉間の眉毛消し飛んでるもん！』
五「もともとAの眉間には無かったよ。ほらちゃんと使いませんって言わないと」
そう言って構えた状態で手を揺らす五条
『(なるべく)使いません』
五「カッコ見えてるから」
『きっとカットおっとっとお菓子のオンパレード使いません』
五「誤魔化しても無駄だからね」
『ツカイマシェーン……ﾀﾌﾞﾝ(ボソッ』
五「使ったらマカロン禁止ね」
『一生使いません』
五「(チョロ)よろしい」
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作者名：ピザうどん花子 | 作成日時：2021年3月8日 17時
