目黒のトリコ (ページ26)

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25コマ目ページ26

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｢はい！Aちゃんはレモンサワーね！んで、僕はオレンジジュース！｣

席に着くと先に注文してくれていたようで、もう飲み物が届いていた

｢うわ！ありがとう！！｣

｢僕、もうAちゃんが好きな飲み物覚えたよー！｣

んふふ～と自慢げに笑うラウールはとてつもなく可愛い

｢あれ？唐揚げは？｣

隣に座る目黒が言う。てか隣なんだ

嬉しいけど。

｢なんで唐揚げ？｣

ラウが珍しそうに首を傾ける

めめはとりあえず机にあるものから順に食していくタイプで、自分で頼んだとしても、鳥の軟骨とかたこわさとかおつまみ系が多い

だから、自分から唐揚げを所望するのは珍しい

｢いや、こいつの好きな食べ物｣

｢あ、Aちゃんって唐揚げ好きなの？？覚えとこー！｣

あ、私のためか

｢ほい！A唐揚げ注文しといたでー！好きやもんな！しかもマヨ＆七味唐辛子！｣

私とは反対側に座っていた康二が、届いた唐揚げと机に置いてあった七味唐辛子を渡してくれた

大好物を渡されたことで興奮してしまった私は、めめが私のために唐揚げの発言をしてくれたことが、すっかり頭から抜けてしまった

｢いや、マヨネーズと七味唐辛子は知らねえぞ｣

私の隣で唐揚げに夢中になってる私を見てつぶやく彼に気づかない

｢え！七味唐辛子とマヨネーズ？！僕にもちょうだい！｣

｢はは、ラウかわい｣

そんな様子を見てふっかさんが笑う