生意気ボーイ

胸が ページ28

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Aside




急に、思ってもみなかったことを言われて うへぇ？ って変な返事をしてしまった



涼太｢ダメ？｣


うっ…。


可愛らしいワンコみたいな顔でオネダリされてダメだよ、なんて言える人はいるの？


基本流されるまま生きてきてるので、本能に逆らわずに携帯を差し出すと思いのほかよろこぶ涼太くん




玲於｢だいたいお前があんな所に置いとくからじゃん｣


隼｢はやとってかいてあったでしょ！でっかい文字で！｣


玲於｢見えなかった｣


隼｢この節穴ぁ！｣




面白い茶番が、キラキラしてる涼太くんの後ろ側で聞こえてくる


なんだか楽しんでいるように見える玲於くんはやっぱりどこかSっ気があるらしい

隼くんは、本気で言い合いしてるって感じ。



撮影の時は男前になるのに、可愛い





不意に龍友くんと目が合う



玲於くんを見つめてたこと、バレちゃったかな？



硬直してたら、鋭い目線だった彼がふってわらった




龍友｢なにー、Aちゃんが、俺の事穴が空くほど見つめてんねんけどー｣


『なっ！？見つめてない！ただ目が合っただけ…』


龍友｢あつぅーいAちゃんからの目線感じたで？｣


涼太｢はいはい、おふざけはそこまでにしましょうねー？｣


裕太｢黙っといてな龍友くん｣




一気に騒がしくなった楽屋


ほかの楽屋とか控え室よりも桁違いにうるさい



涼太｢はいっ、入れといたからね僕のLINE｣



新しい友達のところを確認すると、拾い画なのかカッコイイアイコンに“Ryota”って書かれてる


なんか、The芸能人 って感じがしてカッコイイなあ




玲於｢お前、もうこれで帰れる状態？｣


『あ、うん。一応皆さんに挨拶はすませてきた』


玲於｢じゃあ、俺が終わるまで待っててね。
この、動物園みたいにうるさい楽屋で｣


『うん、笑』




玲於くんが私のことをご飯に誘ってくれるなんて嬉しくて胸がキュってなる



分からない感情ばっかり




また、龍友くんと目が合ったけど次は直ぐに離された









・








あぁ、思い出した。



涼太くんの笑顔、みんなが“お兄の邪悪スマイル”って言ってたんだった





歯の奥に挟まったものが取れた感じがして、


同時に言われてみればその通り、特徴掴んでるなぁ、って






色んな意味で笑いが込みあげてきた





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