知る者と知らない者２ シアル看守長Side ページ15
シアル「さて、どうして
あんなことをしたのか
教えてくれないか？」
『………』ﾌﾟｲ…
10番は黙ってそっぽを向く。
シアル「なぜ、不正を働いた？」
『……………』
シアル「お前らしくもない。」
全く聞く耳を持たないな。
『…………』
シアル「お前はこういうのを
嫌ってるはずだが…」
『………わた……』
シアル「なんだ？」
なにか言いかけた…
『いえ…なんでも………』
………だよな。
シアル「言えば楽になる。」
『怖い……………です……』
シアル「何がだ？」
10番はボロボロと泣き始める。
少し焦ったが、10番は
ゆっくりと喋りだす。
『ゴルゴン様………の……
通話を分けたとき………』
やはり。
シアル「続けていいぞ。」
『提案を………』
シアル「どんな内容だ？」
紙とペンを取り出す。
『ここに全て………入ってます……』
渡されたのは直径約３ミリほどの
超小型無線機と、
同じくらいの大きさの超小型
録音機があった。
壊さぬようゆっくりと取る。
シアル「これが提案の内容だな？」
『はいっ………！』
シアル「なぜ、実行した？」
『私っ…………圧をかけられてっ………
もしも断ったらっみんなが
危ないと思ってっ……………
私っ……こう言うのは嫌です………！』
シアル「よし、よく言ってくれた。」
ポンポン、と10番の頭を撫でる。
そのまま泣き崩れて
しまったのでリールを呼ぶ。
なかなか離れなくて苦労した。
途中、リールがなにか
色々言っていたが、
あいにく俺は考え事をしていた。
きっと、先程の10番の
考え事は提案のことだろう。
早く報告書やら
なんやらを書かねば……
机の上に広げられた資料とともに、
10番から預かった超小型録音機を
再生する。
続く…
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ねこまくん - （『あ、２人はいとらしいんですよ。』） (5月14日 8時) (
レス) @page8 id: c3677e107f (このIDを非表示/違反報告)
ねこまくん - 『取り合い』のぺいんとの「もう一回言って？」の前のは、脱字ではありません。 (5月14日 8時) (レス) @page8 id: c3677e107f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこまくんnnnnnnnnｯ! | 作成日時：2023年5月10日 17時
