先生、好きなんです。7【sxpx】

触れた【青黄】 ページ38

触れた。


触れた。




君のその手が




．


ぼくのこころに

──────────


「ころちゃん、大丈夫ですか」

「ごめんねるぅちゃん、わざわざこのご時世に…」
「いいんですよ、遠慮しないで」


風邪をひいた。こんなご時世に。

勿論某ウイルスの検査は受けたが結果は陰性。普通に診察したところ普通に風邪だった。


…そして、るぅとくんに来てもらっている。


「ころちゃん冷蔵庫の中何もないじゃないですか。ダイエットでもしてるんですか？」

「まあ前よりは痩せたけど。あんま食べなくなったんだよねえ」

「だめですよ、メンバーに怒られますよ」
「ころちゃんの食いしん坊キャラ無くなったら、みんな悲しみますよ！」

「悲しむのなーくんと莉犬くんだけでしょ…。」


あの2人は僕の食いしん坊キャラというかデブキャラを実に楽しんでいた。

そんな話も少し前のことになる。最近僕はガチで痩せてきている。


「…ころちゃん散歩にでも行きます？」
「馬鹿なの？僕いま風邪ひいてるんだよ？知ってる？」

「気分転換ですよ。」
「早くないか？」

「普通もうちょい寝込んでから気分転換行くでしょ。まだ来て3分」

「えー…」

最年少らしく可愛らしい拗ね顔をするるぅとくん。
そういえば最年少だったな。腹黒すぎて全く気づかなかったわ。うん。

ななジェルの天然が凄まじいからこの子も天然なの忘れてたな。そういえばこういう子だっけ。


「…るぅとくんお話しようよ。」
「え、大丈夫なんですか」
「散歩しようとか言ったくせになにそれ」

「…ぁ、ははっ。すみません」


柔らかく独特の吐息混じりの笑い方で微笑めば
また僕の目を見つめる。

この子はなんなんだろう。


さっきまで馬鹿な話をしていたのに、僕の思考回路は不思議と動き出した。

レモンイエローの髪の毛、長い睫毛、大きな瞳、白い肌、高い身長、愛らしい声。


そんなるぅとくんの世界。

るぅとくんだけの、そんな世界。



そんな世界に侵入してみたい。

全く、様子がおかしい。


さっきの馬鹿話も、笑い話も、なんにも考えられないんだ。

目が合った時に、電流が走って

考えられなくなった。

いつもはこんなことなんてないんだ。


「ころちゃん？どうしました？」


綺麗な指先が、触れた。


それすら深く深く考えてしまう。

触れた。

触れた。


君のその手が




僕の心に。

．



誰かこの小説の説明できる人いますか？()
あ、雰囲気ぶち壊しすんません((

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