彼の背中は【？紫】 ページ19
「なにしてんの、ここで」
ななもりに声をかけられた途端、ななもりよりも背の低い男が振り向いた。
「…もりさん、お疲れ様です。」
にこりと似合わない笑顔を浮かべては、軽い足取りでななもりに歩み寄る。
ななもりは僅かに顔を歪ませ、ゆっくりと後退る。
そんなななもりの様子に、背の低い男はへらへらとして
煽り口調で言葉を放った。
「俺のこと怖いんすか？俺よりふたつ…いや、もう3つも年上のくせに。」
「なんでここにいるのって聞いてるの」
「…ななもりさんに会いたかったから。わざわざお家の前で待ち伏せ。」
「俺わんちゃんみたいで可愛くない？」
「可愛くない。帰って、」
「それはないじゃないですか。」
「……っだから、君には、」
「いつになったら俺の元へ来てくれるんですか、俺ずっと待ってるのに、」
「ずっとずっとずっと、もう何年も待ったのに」
「……俺のこと、愛してないんですか」
「…ちがう、俺はすとぷりで、」
「俺の友達も悲しんでるんですよ。みんな。」
「貴方のせいでもあるし貴方の友達のせいでもある！貴方の声一つあれば、俺の元へ来ることだって可能なはずですよ」
「…それは、」
「…言い訳なんて聞きたくないんですよ」
「……ななもりさん、俺は貴方を愛してます。」
「貴方はどうですか」
「…俺も愛してるよ、」
「……順位は？」
「………めんばーより、上」
「ならいいです。」
ななもり。side
子気味の悪い笑みを浮かべれば、気づかぬ間で俺の腰に左腕を回す。
右手の指先の指す方向を見れば、彼の車だ。
「……いけと、」
「勿論です。愛してるんでしょ」
「…うん、愛してるよ」
俺はどれだけ尻軽なんだか。
「じゃあ、車の中でお楽しみですね」
「…窓とカーテン、閉めてね」
「ななもりさん次第ですよね。写真と動画と録音OKにしてください」
「……」
「…ねえ、」
「ん？」
「…俺ね、自分のこと大好きなんだ」
「……俺も、自分のこと愛してます」
「…もうとっくに知ってるよ」
ね、天川アルトくん
────────────────────
ななもりさんが自分を起動してくれるのを待っていたアルトくんの話でした
もともと語彙力無かったのに低下した
もうすぐ日本人ではなくなりそうだ(((
らーめんさんリクエスト【青紫】→←コミカルさんリクエスト【苺紫】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまご - しばいぬ。さん！あの、マフィアパロのstxxxの続きが見たいです！性癖のど真ん中でした (2022年1月5日 13時) (
レス) id: 28ca9da869 (このIDを非表示/違反報告)
しばいぬ。(プロフ) - ぱんつ^р^さん» いえいえ〜！こちらこそありがとうございます！性癖ぶっ刺さりましたか、良かったです！！！((((これからもよろです〜！なんてことにハマってんすか(((( (2021年12月11日 12時) (レス) id: d13fb7ca72 (このIDを非表示/違反報告)
しばいぬ。(プロフ) - たまごさん» リクエスト了解です！！最近R書いてないので腕が落ちてるかもしれませんが…！笑精一杯書かせていただきます！！笑 (2021年12月11日 12時) (レス) @page43 id: d13fb7ca72 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんつ^р^ - リクエストありがとうございます！！性癖ぶっ刺さりでした(((これからも楽しく見させて頂きます。あ、最近パンツという単語にハマりました(((( (2021年12月10日 19時) (レス) id: fe869c11b7 (このIDを非表示/違反報告)
たまご - リクです。桃紫橙で、できればR…お時間あったらお願いします！ (2021年12月10日 18時) (レス) id: 28ca9da869 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しばいぬ。＠すけふれ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2021年6月7日 17時
