先生、好きなんです。6【sxpx】

温もり【赤→紫】 ページ5

ほんの、数日前のことだ。

……俺らのリーダーが、亡くなった。


たしか、轢かれそうになっていた猫と子供を庇って。


どこまでも優しい人だった。



もう居ないと言われても、実感が湧かない。



それは、メンバーも、リスナーさんも、なーくんの友達さんも、スタッフさんも。



みんな一緒だった。



ジェルは、活動を休止した。

かなり辛かっただろう。公式ペアとして、いつも一緒にいたのだから。



ころちゃんは、消息不明。

突如姿を消した。生きているとは思うけど。彼は、昔からなーくん一途だった。



るぅとくんは、何にも活力が湧かず。

なーくんとよく曲を作ってたこともあって、曲を作るとなーくんを思い出すから作りたくないらしい。



さとみくんは、引き籠もり。

はじめて心を許した人がなーくんなのだ。そりゃあもう、辛いだろう。


LINEしても既読つかないし、電話しても出ないし。スマホすら触っていないだろう。



毎日投稿していたメンバーは、もちろん毎日投稿をやめた。


最近は誰も生放送などしていないだろう。

日曜も全員集合はしなかった。



…そして、俺は、


人生最大となるであろう、失恋をした。


もちろん他の傷もある。だけどそれ以上に、おれはなーくんに恋焦がれていた。



なーくんのことが、大好きだった。



あの、高い身長が、綺麗な髪が、きりっとした大きな瞳が。



…柔らかい肌が、その笑顔が。




その、手の温もりが。



俺やメンバーが悲しんでいる時、なーくんはいつも頭を撫でてくれた。



『大丈夫だよ』って、『安心して』って。



気持ちが落ち着くまで、その暖かい声と、手で慰めてくれた。



なーくん、俺今、悲しんでるよ。



俺もメンバーも、悲しんでるよ。


抱きしめてよ、頭を撫でてよ、大丈夫って言ってよ。




…それが無いと、立ち直れなくなる。




だから、帰ってきて。




大好きな人。


離したくない人。


大切な人。


救ってくれた人。



恩返ししなければならない人。



『あはは、泣かないでよ』

『大丈夫。大丈夫だからね。』
『ずーっと、俺がついてるからね。』




赤「かえﾞっでぎでよぉおﾞ…、！」



あなたの声が聞きたい。


その、暖かい声が聞きたい。


聞くだけで安心して眠れるような、優しくてあったかい、その声が聞きたい。



思い出せば思い出すほど、涙は止まらない。




…どれだけ願っても、



あの人の温もりは、二度と帰ってこない。

リクがほちいんだよ！！！！！→←雑談だよぉ！！最近多いね。すまん

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