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春の陽気な風が私と男の人の間をすり抜ける。



目の前の彼の綺麗な黒い髪の毛がキラキラと光っていた。




??「やっぱりここに来たんだね」




まだ状況が把握出来ていないまま、時間が過ぎていく。
彼は私を知っているようだけど、見覚えが無い。



ううん、違う。



凄く懐かしい声。
優しくはにかむようなその笑顔。
冷たいけど心地良い綺麗な手。




知っているはずなのに、思い出せない。




「貴方は・・・誰ですか、ここは神宮家の人間しか入れないはずです」



ふり絞るように出てきた言葉に、思わずフフッと笑う男の人。





??「そうだったよね、阿部ちゃんに記憶を封印されてるんだもんね」



「阿部ちゃん…?記憶を封印…?」



??「本当はさ、皆連れて来ようと思ったんだけど
俺ぐらいの力が無いと入れないんだよね、ここの結界が強すぎて」



「どういう・・・」



??「改めまして、深澤辰哉です。一応昔は雪之村1番って言われてました。九尾の狐です」





私の聞き間違いだろうか?



今、この人九尾の狐って・・・。




辰「お迎えに上がりました、お嬢様」





私の気持ちなんてお構いなしに、九尾の狐と名乗った彼は話を進めていくし
気づいたら私の隣に居て、腰をグッともたれていた。




辰「ちょっと結界に穴あけるために手荒なマネするから、気をつけてね」



「えっ、え、ちょっ!まって」



辰「待ったは無理でーす!じゃ、よいしょ」




着物から出てきた扇子を彼が横に立てて振りかざすと、結界に少し亀裂が入って
外から大きな黒い羽を生やした人が出てくる。




??「ふっか遅い」



辰「ごめんごめん、ちょっとAが大きくなってたの感動しちゃって」




意味がわからない。どうしてこんな状況に。




??「まあいいや、A、そんじゃあ行くぞ」




そう言われて、羽の生えた人に抱き抱えられる。
びっくりしたその次には空の上。




「え!なんで!うそ!え!」





私これからどうなっちゃうの・・・。

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もたな(プロフ) - とみさん» コメントありがとうございます!その一言がとても励みになります🥲これからもこの作品を見守って下さい🥲 (2022年6月27日 17時) (レス) id: 67746b69ee (このIDを非表示/違反報告)
とみ(プロフ) - コメント失礼します。とても面白いです!更新楽しみにしてます、頑張ってください! (2022年6月26日 13時) (レス) @page19 id: 46bd25dac8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もたな | 作成日時:2022年6月23日 22時

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