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少しずつ日が陰り始めてきた。
大好きな祈願祭も、終わりを迎えようとしている。
あんなに沢山集まっていたのに、村の人々はポツポツと帰路に向かい始めて少し寂しいな。
"夜になると妖の活動が活発になる"
そんな風に昔から言い伝えられているこの村では、夜に出歩く人はほぼ居ないのだ。
蓮「そろそろ帰るか」
「うん･･･」
蓮「A、どうかした？」
「いや、･･･あのね、蓮。
ちょっとおばあ様とお母様のお墓に寄って行ってもいい？」
蓮「それならまた今度連れてくけど」
「ううん、この着物着ている時に会いたいの」
蓮「･･･、そうか、分かった」
「ごめんね、わがまま言って」
蓮「気にすんな、俺がちゃんと着いていくから」
折角この着物を着ているのに、おばあ様とお母様に会わないなんて悲しい。
本当はこの時間に出歩くのは禁止されているけど、蓮もいるし
神宮家の墓地は、神宮家の者しか入れないように結界が張ってあるから大丈夫だよね。
蓮「そう言えば、Aが小さい頃迷子になったのもこの森付近だったよな」
「確かに、小さい頃だったからあんまり覚えてないけど」
蓮「俺は覚えてる。村の人みんなで探して大騒ぎだったんだから」
「･･･えへへ、その節はご迷惑おかけしました」
蓮「まぁでも、桜子様が見つけてくれたから良かったよな」
そうだ、あの日はお母様に会いたいとわがままを言って家を飛び出した日だ。
小さい頃の曖昧な記憶で森を彷徨ってて、それで･･･。
あれ、おばあ様が見つけに来てくれたあの日。
私誰かとお話ししてたような･･･。
うーん、でも思い出せないし、気のせいか。
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もたな(プロフ) - とみさん» コメントありがとうございます！その一言がとても励みになります🥲これからもこの作品を見守って下さい🥲 (2022年6月27日 17時) (
レス) id: 67746b69ee (このIDを非表示/違反報告)
とみ(プロフ) - コメント失礼します。とても面白いです！更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2022年6月26日 13時) (レス) @page19 id: 46bd25dac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もたな | 作成日時：2022年6月23日 22時
