鳴かぬ蛍が身を焦がす

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翔太 side




照「ただいまー」



康「お！照兄お帰りー！早かったな！

･･････って、何やそれ！！！！！！」





思いの外早く帰ってきた照に、叫ぶ康二。



俺は今昼寝してるって言うのに


ったく、うるせーな。





涼「おかえりー、って、え、嘘でしょ？」



亮「照･･･マジで？？」



大「ヤベーぞ！！！照がついにー！！！」



辰「岩本さん何やってんのー」




俺の事なんてお構い無しになんか外がガヤガヤしだした。
康二がうるさいからみんな出てきたのか。



でもアイツがうるさいのはいつもの事だし、外に出るの面倒だからとりあえず片耳でも立てとこ。




康「ちょ、照兄、何で人間の子供連れてきてるん！攫ってきたん！？」



照「違うわ」




は！？人間の子供！？何だそれ！





翔「オイ！照、お前ついにやっちまったのか」




外に出てみると全員集まってて、真ん中にはめちゃくちゃちっこいのが本当に居た。




照「いや、だから違うって」




照がそう言いながらちっこいのを抱えて「ほら、自己紹介」と促す。
すると、笑顔でソイツは喋り出した。





「A！わたしは神宮A！だよ、お兄ちゃん」




え？まって、パニック。



神宮って、まさか




翔「桜子のとこの？」



照「そ、なんか森に迷い込んでて、それも裸足で擦り傷もあるし

とりあえず保護してきたって事」



大「ビックリしたわ！照がついにやっちまったかと･･･

って、え！？桜子の！？え！！！？」



翔「マジで佐久間声でけーよ」




周りがうるさいのに、照に抱きかかえられているチビ桜子は人懐っこい笑顔を振りまく。

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