ヒーローになりたい【mct-a】 (ページ7)

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ライのが付き合いは長いが学校で言えば圧倒的にイッテツといるほうが多かったからすぐに仲良くなった。
ＮＯデバイス組なのもあるけど。

なんやかんやでわたしの実践テストは終わった。

倒せ、はしなかったが

わたしの持ち武器である糸をつかってダミーを動けなくしたので結果は合格。

結果は合格でも最終的にはやはり覚醒しないとヒーローにはなれない。

デバイス使えないものはヒーローにはなれない。

『(…努力、してるんだけどなぁ)』

そんなことをぼーっと考えてるといきなりみんな騒ぎ出したので慌てて立ち上がりみんなの見てる方へ顔を向ける。

……なんだろ。

目に写ったのは

佐伯「……ぇ、」

デバイスで変身したのか見慣れないゴーグルみたいのを付けてダミーを粉砕したイッテツの姿だった。

先生「佐伯イッテツ合格。デバイス覚醒。おめでとう佐伯！」

佐伯「！……ま、じか、あ、ありがとうございます！！！！」

イッテツが覚醒した。

喜びで顔が緩むが、それと同時になにかモヤッとするものが生まれる。

イッテツも覚醒した。……ワタし、は？

なんだかとてつもなくどす黒い感情が込み上げてきそうであわてて首をふって落ち着く。

『イッテツ！！おめでとう！！！』

佐伯「Aちゃん！！Aちゃんのおかげたよ！！ありがとう！！」

拍手しながらイッテツに声をかけるも、先程のモヤモヤがちらつく、

友達が覚醒したんだよ、めでたいんだよ、祝ってあげないと

そう自分にいいきかせる。

さっきの感情は無視をして。

……………ﾅﾝﾃﾞ、

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