身請け ページ15
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(和side)
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今日は土曜日。
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ﾌﾛｱに向かおうとしていた俺は
ｵｰﾅｰに引き止められた。
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ｵｰﾅｰに手を引かれ
ｵｰﾅｰ室に入る。
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ｿﾌｧに座ると
目の前のｵｰﾅｰは
難しい顔。
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「和…。」
「はい。」
「ﾎｽﾄの仕事は楽しい？」
「…はい？」
どうしたんですか、また…突然。
「いいから。答えて。」
でも
ちんぷんかんぷんな質問のくせに
顔だけは真面目。
「そりゃ…楽しいですよ。」
「…そか。
んじゃ…今好きな人いる？」
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なんでかこの問いに
ﾄﾞｷｯとした。
頭をよぎったのは
この前の潤くんの儚い顔。
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…いや、なんでここで
潤くんなんだ？
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「…いません。」
「本当に、本当にいないの？」
「いませんって。」
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ｵｰﾅｰの
射抜くような視線が辛い。
嘘つくのは…苦手だ。
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ｵｰﾅｰは静かに
言いにくそうに
俺に告げた。
「……和。
お前に身請けの話が来てる。
617号室の…人、だよ？」
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「…ぇ…」
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“またな…”
優しい声が甦る。
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…なんで？
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「…ｵｰﾅｰは…
金で俺を…手放すんですか。」
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分かってる。
ｵｰﾅｰが俺のためを思ってるのは
分かってんだけど
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呟いた…俺の声は
自分でも驚くほど
低く冷たくなった。
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だけど
ｵｰﾅｰの歪んだ表情に
何かが違うと気付く。
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「……もしかして。
翔ちゃん絡みだったりします？」
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ｵｰﾅｰが
信じられない、といった顔で
俺を見つめた。
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でもすぐに俯く。
「ちが「ちがわないでしょ。」
ｵｰﾅｰの言葉を遮った。
「俺ら、何年一緒にいるんです…？
…いい加減、伝えるってことを
覚えなさいよ。」
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ｵｰﾅｰが
辛そうに
ため息を吐く。
何がそんなに
あなたを苦しめるの？
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「…あのね。」
ｵｰﾅｰは
ゆっくりと
俺に話し始めた。
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桜羅 - 朱香さん» 朱香さん、ｺﾒﾝﾄありがとうございます(^^)なんて素晴らしい話なんでしょうか…(ToT)にのあい、素敵です←この小説のにのあいを気に入って頂けたとのこと…とっても嬉しいです(≧∇≦*)ぜひ参考にさせて頂きますねm(_ _)m (2013年1月10日 20時) (
レス) id: d5a36a4e60 (このIDを非表示/違反報告)
朱香(プロフ) - 相葉ちゃんがニノの為に少し犠牲になって元に戻る感じがみたいな………なんて。この小説でのにのあいすきなんですよ＾＾ (2013年1月10日 19時) (携帯から) (レス) id: 2003500cce (このIDを非表示/違反報告)
桜羅 - うるさん» うるさん、ｺﾒﾝﾄありがとうございまぁす(≧∇≦*)うるさんに毎日見てもらえるなんて、末ｽﾞちゃんに感謝ですね( ´艸｀)末ｽﾞもちゃんと絡めながらね(笑)、更新頑張ります！ (2013年1月6日 20時) (レス) id: d5a36a4e60 (このIDを非表示/違反報告)
うる - コメ遅くなりましたぁ(>_<)!＆末っ子の絡みにドキドキです////この小説の末っ子達の少しだけ不安定な関係が大好きすぎて､毎日携帯からチェックしてしまいますwこれからも頑張ってください｡ (2013年1月6日 20時) (携帯から) (レス) id: 3b5cbe07f0 (このIDを非表示/違反報告)
桜羅 - miwaさん…ｺﾒﾝﾄありがとうございます(>_<)気を使わせてしまってすみません(ToT)更新、頑張りますね(^^)/ (2013年1月6日 11時) (レス) id: d5a36a4e60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜羅 | 作成日時：2013年1月5日 9時
