23 ページ25
『すっご…!!!!!』
「あ、あれ学校じゃね??」
『ほんとだ!!!!』
ある程度の高さまで来て、俺達は外の景色に見入っていた。
いや、俺達じゃないかも。
正直に言えば、俺は、
Aの横顔をずっと眺めていた。
ほんとに綺麗な顔してるよなAって。
「あ、待ってもうちょっとで頂上じゃね??」
『ほんとじゃんやば!!!』
『ねね、リエーフ!!!』
『頂上の瞬間に写真撮ろ!!!今日全然写真撮ってない!!!』
「あ、そうじゃん写真撮ってない!!」
今更後悔する。
あー…もっとちゃんとA撮っとけば良かった…
楽しすぎて完全に忘れてた…
ちょっと、攻めてみるか。
「ねえA、俺そっち座っていい?」
『えっ、あ、いいよ!!!』
まあもちろんながら向かい合わせに座ってた訳で、俺はちょっとでもAのすぐそばにいたいから。
Aはちょっと動揺してたけど、隣に座ることを嫌がらなかった。
『リエーフこっち来たら、ゴンドラ傾いたりしない??w』
「流石にないw」
『あ、』
「『頂上…!!!』」
『リエーフはい!!』
パシャ
『よしOK!!ありがとうリエーフ!!』
「後でそれ送って!!」
『分かった!!』
俺はちょっとだけAに寄って、2人でピースをして写真を撮った。
何気にツーショット初なんだよな。
嬉しくてついついニヤけてしまう。
「A、今日ほんとありがとう!めっちゃ楽しかった!!」
『こちらこそ!!!めっちゃ楽しかったよ!!』
「またいつか、遊べるといいね!!」
『うん!!!』
少し間を置いて満面の笑みでそう答えた君に、僕はまたこの気持ちを更新していくんだった。
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:#百鬼サン | 作成日時:2022年3月8日 17時