オタクとしては【魔法使いの約束】【オーエン】

尊い…… ページ33

エピソード28

クロエ「そうだね。賢者様の言う通りかも。僕も頑張らないと！それまで素敵な服いーっぱい作っちゃお！」


A「うんうん！そのいき！って言いたいけど、あまり無理はせずに！」


ミチル&クロエ「はい！」


2人は少し吹っ切れた様子ではきはきと返事を返した。


オーエン「ほんとお人好し。なんなの」


A「ホントだよね〜！首突っ込みすぎってよく言われる。けど、放っておけないんだよな！こういうの！」


オーエン「そっか。馬鹿だからやめれないんだ」


A「なにおう！？」


ブラッドリー「おいてめえら！魔法舎に着くぞ！」


言い合いが始まる前にブラッドリーが制止してくれた。ありがとう。


A「さあ！みんな我が家だよ！」


アーサー「賢者様。すみませんが、お見送りということで私はここで失礼致します。やらねばいけないことができました。私も頑張りたいことが山ほどあるので」


A「わかりました。ただ無茶はしないでください。困った時はいつでも来てくださいね！」


アーサー「はい。それでは」


それからしばらく、私達は流れに身を任せ、今まで通り大人しく過ごすことにした。
その間に色々あったが、まあ割愛させてほしい…


そしてその時がやってきた。
そう、オーエンの傷が現れる時が。


私が中庭で休んでいると楽しげな声が聞こえてきた。


オーエン「騎士様！騎士様！」


カイン「はいはい」


A「ありゃ、大丈夫？」


カイン「その声は賢者様か？」


はいそうですよと言いながら差し出された手を握り返した。


カイン「ああ、見える。賢者様は今日も綺麗だ」


A「そ、それ毎回言われると心臓に悪いのでやめてもらえますか？もう！」


カイン「あはは！すまない。本当のことだからつい口に出ちまう」


そう2人で笑い合っていると強い視線が私達を刺してきた。


オーエン「むー……」


A「あー、ごめんねオーエン。良い子だね〜」


撫でてあげると猫のようにふにゃっと笑った。


A「うっわ！可愛い！ずるい！好き！」


オーエン「えへ……。僕も賢者様がだーいすき！」


A「うわああああ！！好きだ！好きすぎる！推しが推せて尊死しちまうよ！」


カイン「お、落ち着いてくれ！賢者様」


A「ッハ！すみません……。取り乱しました…。ってあ！そうだ！オーエン。騎士様に知らせたいことがあるんじゃなかったっけ？」

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