嘘つきは ページ30
エピソード25
オーエン「賢者様……。僕は＿」
A「おいで……。オーエン……」
あなたが安心できるように目一杯優しい声で声をかける。
オーエン「……っ。できない。僕にその権利はないんだよ。賢者様」
A「オーエン！」
オーエン「……！」
気がつくとオーエンを思いっきり抱きしめていた。
A「今は目を背けてもいいんだよ。全ての言葉を無理に受け止める必要はないの」
オーエン「け、賢者、様…」
A「さっきは本当にごめんなさい。私、あなたと向き合う覚悟が無かった。でも、もう大丈夫。大丈夫……」
オーエン「僕は……。ずっと…。ずっと…」
もうオーエンの声は消え入りそうだった。
このまま抱きしめていないと本当に消えてしまうのではないかと思うぐらいに。
それから事が大きくなるのを避けるために一旦城内へ入ることにした。
アーサー「賢者様。オーエンは」
A「私の部屋で少し休ませようかと思います」
アーサー「わかりました。何かあればいつでもお申し付けください。直ぐに駆けつけますから」
A「はい」
そうして私はオーエンの手を離さないように自室まで連れていった。
オーエン「思い…出したの？」
A「ううん。全く。でも、あなたのことやっぱり放っておけなくて……。なんてったって私の最推しなんですから…！こんなんじゃだめ、かな？」
オーエン「……いいよ。賢者様だし」
するとオーエンが近づいてきて手袋をはずし、私の頬に手を添えた。
ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ
鼓動が早鐘を打っている。
異色の美しい瞳が柔らかく細められ、親指が唇をなぞる。
A「…！お、オーエン」
オーエン「何？A」
今名前で呼ぶとか反則では！？
A「ど、どうしたの？急に」
オーエン「もういいかなって。覚えてないフリをするのは疲れたし、何より…」
そしてコツンとおでこを合わせてきて…
オーエン「何より、Aへの気持ちが抑えられなくなった…」
オーエン「好きだよ。ずっと前から…」
A「ぇ…。えっと、ま、マッテ。私達ッテ前回ハドコマデノ関係ﾀﾞｯﾀﾉ？」
動揺しすぎて最早、セリフの文字までもがパニックである。
オーエン「そんなこと聞くなんて。いやらしいね…」
A「い、いやらしい！？ってことはまさか、肉体的な！？」
オーエン「っふ。そんな訳ないでしょ」
そう言いながらオーエンは正常な距離感へと戻した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明瞻(あけみ)(プロフ) - 夢御神槌さん» 大丈夫ですよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！！！コメントありがとうございます！ (2020年11月1日 9時) (
レス) id: b0e4b10a69 (このIDを非表示/違反報告)
夢御神槌(プロフ) - オーエンお誕生日おめでとうおおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！！！！←すみませんお祝いした買っただけなんでs((((殴 (2020年11月1日 9時) (レス) id: f59e7bfd64 (このIDを非表示/違反報告)
明瞻(あけみ)(プロフ) - 怜榎さん» ありがとうございます！！やっと21章に辿り着けたところなので少し編集しつつ頑張っていこうと思います！ (2020年4月6日 20時) (レス) id: b0e4b10a69 (このIDを非表示/違反報告)
怜榎(プロフ) - 初めまして！！うちもオーエン推しなんです！！作ってくれてありがとうございますぅぅぅぅ！楽しみにしてまーす！ (2020年4月6日 19時) (レス) id: 197c7b9509 (このIDを非表示/違反報告)
明瞻(あけみ)(プロフ) - NEO GEOさん» ありがとうございます！最近コロナで大変ですよね…。私は幸運なことに私の地域ではコロナは出ていないので(隠れはいるかもしれませんが)自宅でオタ活しています！wこれからも書けるよう頑張りますので応援よろしくお願いします！！ (2020年4月5日 0時) (レス) id: b0e4b10a69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：明瞻(あけみ) | 作成日時：2020年4月3日 10時
