scene127 みんなのお姫様�� ページ43
スッキリしない目覚めだ。午前中がオフで助かったけど、午後からの練習やばいな、その前に体動かしてお酒抜かなきゃ。
昨日は…そんなに呑んでないはずなのに、所々記憶がない所がある。部屋に帰ってきた所あたりはほとんど記憶ないな…
でも、Aと話した気がする。夢か？うっすら思い出されるのは、なんだかすごく幸せだったような感覚。
隣のベッドで爆睡してる姿が視界に入り込み一気に現実に戻って。
「ゆーき、」
声を掛けて、体を揺すると目を開け「今何時ですか」と体を伸ばした。
「今7時半」
「…早いっすよ、午前中オフなのに」
「いいから付き合えよ」
「何に？」
「自主練」
「あぁ、いいっすよ」
祐希も練習が好きなバレー馬鹿なのはこの数日間でよくわかった。休みの日でもバレーをやってしまうくらい、バレーしか興味ないようなやつ。
朝食を取るためにトレセン内の食堂に向かう。
バレー以外にもトレセンを使用している競技もあるため、朝の時間は結構賑わっている。
ビュッフェ形式で好きなものを取って、席を探していると、祐希が後ろから「あっ！」と声を出すから、少し驚く。
「なに？」
「Aいますよ。しかも何故かひとり」
「…ほんとだ」
「一緒に食べましょうよ」
答える間も無く「Aー」と言いながら彼女の元へ向かう。彼女もこちらに気づいて、ふわりと笑った。
「祐希くん、マサ、おはよ」
彼女の向かい側に祐希が座り、どっちに座るかって。もちろん彼女の隣になる。
「マサはあれからずっと寝てたの？」
「え？」
「あれ？昨日…、覚えてない？」
「ん、やっぱりAいたよね」
「うん、ふふ、いたよ。珍しいね、覚えてないなんて」
「なんか、昨日は…ちょっと、なんでだか」
サラダを頬張ったAは、こちらを見て目を細めた。そんな彼女を見ただけで今日も1日頑張ろうって思えたりする。
「お！さすがお似合いやな！」と背後から聞き慣れた声がして振り返ると、先輩2人。
朝食が乗ったトレーを隣の席に置いた。
「なにがですか？」
「将ー、もう惚けても駄目やぞ」
「え？」
「お前ー、姫ちゃんと付き合ってるなんて聞いてないぞ！！」
Aを見れば、眉を下げて「ごめんね」と呟く。「深津さんがしつこくて」と笑顔で続ければ、みんなが笑って和やかな雰囲気になった。
合宿の後行われる、ワールドリーグのメンバーに俺は選ばれなかった。
Aはヨーロッパで行われる大会に向かった。
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アキ(プロフ) - jp0b1qさん» コメント有難うございます！だらだら長くて、楽しんで頂けているのかな？と不安になりながらも続けていたので、そう言って頂いて本当に嬉しく、力になります！読むの疲れてしまうと思いますが、ぜひ最新話までよろしくお願いします！ (2017年6月25日 0時) (
レス) id: 5a1b3de531 (このIDを非表示/違反報告)
jp0b1q(プロフ) - はじめまして！キラキラ楽しませていただいております！姫ちゃんの決断に涙が(´;ω;｀)これだけの長編、大変だと思いますが、ぜひ、もっと続けていただきたいです！ (2017年6月23日 10時) (レス) id: 8ef0863dfa (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - みずきさん» 続き更新しましたっ！切ない展開になってしまいました(´；ω；`) まだまだ、2人を追いかけます！ (2016年10月19日 21時) (レス) id: 0fb2687632 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - AZUSAさん» コメントありがとうございます！二人には恋愛と同じくらい大事なものがある！二人の物語はまだ続きます！ (2016年10月19日 20時) (レス) id: 0fb2687632 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - さりーさん» コメントありがとうございます！！続き更新しましたのでぜひぜひ！また感想あればお願いします！ (2016年10月19日 20時) (レス) id: 0fb2687632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキ | 作成日時：2016年8月7日 20時
