scene107 危険信号�� ページ23
週末が来て、都内の大学の体育館で行われる春季リーグ3日目
ポケットに入れたスマホからメッセージが届いた事を告げる音。
あ、マナーモードにするの忘れてた。
石川祐希無事勝利!
祐希くんからだ。画面の中の文章なのに尻尾振ってる犬みたいな祐希くんの姿が想像ついて、思わず笑ってしまう。
Aお疲れ様!
石川祐希今日明日は会場近い!今からAのこと見に行くから!
Aありがと!応援よろしくね!
試合前にほっこりと、祐希くんが温かい気持ちにしてくれた。
私はあの手紙の内容が頭から離れないでいた。
次も見に行きます、と書かれていた。それはやっぱり今日なのか。
応援してくれている人に失礼だけれど、やはりあんな写真を届けて来るなんて、少し怖くて。
「A、いちお一通り会場は見てみたけど、今の所いなかったと思う。」
「ありがと」
手紙を相手の人から直接手渡しされたミサキは、顔を覚えてるからと、先に会場を確認してくれた。小さい会場だし、そこまでお客さんも多くないし。きっと大丈夫だろう。
試合の準備をする為、控室に入ったけど、
私達は第3試合で、第1試合が接戦で長引いているみたいで、祐希くんに「試合が始まるの予定より遅れそう」とメッセージを送った。
石川祐希じゃあ、着いたら連絡するから外出てきて。少し話したい!
OKと石川くんに因んで犬のスタンプを送った。
15分もすると、「着いた！」と彼から連絡があって、彼がいるという建物の入り口付近に行く事にした。
「A、どこ行くの？」
「えっと、知り合いが来てるからちょっと行ってくる」
「知り合いって誰よ」
「石川祐希くん…知ってる？」
「6冠の子だ。そう言えばA知り合いだったっけ。外なら一緒に行こうか？」
「大丈夫。すぐそこだから」
携帯と財布だけポケットに忍ばせて、控室を出た。
出場校の大学の体育館は大きな建物の中に色々なスポーツ施設があって少し迷子になりそう。
確かそこの階段を降りたらロビーだったと思う。下まで降りると、外へ続く入り口が見えてホッとすると、そこに見たことあるすらっと背の高い後ろ姿。
「祐希くっ…」
私の声が彼に届いたかどうかというところで
、背後から急に腕を掴まれ階段横の陰に引っ張られた。こんにちはと耳元で聞こえた声。そのまま近くの扉の中に引き摺りこまれた。
驚いて声すらも出なくて。薄暗い部屋の中抵抗した。
scene108 SOSのサイン→←scene106 危険信号��
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アキ(プロフ) - jp0b1qさん» コメント有難うございます！だらだら長くて、楽しんで頂けているのかな？と不安になりながらも続けていたので、そう言って頂いて本当に嬉しく、力になります！読むの疲れてしまうと思いますが、ぜひ最新話までよろしくお願いします！ (2017年6月25日 0時) (
レス) id: 5a1b3de531 (このIDを非表示/違反報告)
jp0b1q(プロフ) - はじめまして！キラキラ楽しませていただいております！姫ちゃんの決断に涙が(´;ω;｀)これだけの長編、大変だと思いますが、ぜひ、もっと続けていただきたいです！ (2017年6月23日 10時) (レス) id: 8ef0863dfa (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - みずきさん» 続き更新しましたっ！切ない展開になってしまいました(´；ω；`) まだまだ、2人を追いかけます！ (2016年10月19日 21時) (レス) id: 0fb2687632 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - AZUSAさん» コメントありがとうございます！二人には恋愛と同じくらい大事なものがある！二人の物語はまだ続きます！ (2016年10月19日 20時) (レス) id: 0fb2687632 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - さりーさん» コメントありがとうございます！！続き更新しましたのでぜひぜひ！また感想あればお願いします！ (2016年10月19日 20時) (レス) id: 0fb2687632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキ | 作成日時：2016年8月7日 20時
