scene103 凛と咲く花 ページ19
本日は男女混合で男子バレー部御用達の居酒屋を貸切にして新歓の呑み会。
18時開始で、少し遅れてミサキと一緒に居酒屋の木の格子のドアを開けるとすでに盛り上がっていた。
「姫！まってました」
「プリンセス来ました！
揶揄われるようにそう言われ、ミサキが「Aが困ってるからやめて！」と男子をペシペシと叩いた。
「柳田くんまだ来てないねぇ」
「そうだね」
「まーた、残ってサーブ練でもしてんじゃない？Aがちょっかい出されても知らないんだから…」
「ふふ、大丈夫だよ」
見たことない顔もチラホラ。きっと新入生だろう。そんなことを思いながらピーチ味のカクテルを頼んだ。
それから30分後、
入り口のドアが開いて、入ってきたのはマサ。
練習もすれ違い、マサと会うのは3日ぶりだった。
私とマサが付き合ってる事は秘密とまでは言わないけど、自分からは周りに話していないので、知らない人もいるから少しだけ声かけずらいなぁと思っていると、彼と一緒に入ってきたのは、新入生のマネージャーの女の子。
一緒にその様子を見ていたミサキが「あの子と二人で来たの？」と聞いてきたから「そうみたいね」と答えた。
マサは少しだけこちらを見て、私と目を合わせると、男子の輪の方に入っていった。
「マサさん遅い！」
「アオイちゃんも、待ってたよ！」
なんて会話が聞こえて、ミサキはあからさまに怪訝な顔で二人を見ている。
「やっぱり、柳田くん狙いなんだよ、ってゆーかそもそも柳田はなんでAのこと放ったらかしなの！？」
私よりプリプリと怒っているミサキは目の前のビールをグイッと飲んだ。
「まぁ仕方ないよ、居残りに付き合ってたんじゃない？」
「Aは、優しすぎるんだよ！それに柳田も甘えてる」
「…うん、でも、優しくてそれに甘えてるのはお互い様かも。気をつけるね？」
「もう、ほんと気をつけてよ」
ミサキみたいにハッキリ物が言えたらいいのにって思う。心強い友達がいて良かったと、彼女の端正な横顔を見て思う。
呑み始めて暫くすると、私とミサキの前に席を移動してきてマサが座り、新人マネの子も一緒に着いてきた。
「A、この子、アオイ。新しいマネージャーで、俺の知り合い」
「そうだったんだ。よろしくね」
「はい、この前はありがとうございました」
やっぱり私とは正反対な、凛とした百合のような女の子。
少しだけ不安が胸の中に広がるような感覚を覚えた。
scene104 私だけ見て�、�←scene102 スカートひらり
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アキ(プロフ) - jp0b1qさん» コメント有難うございます！だらだら長くて、楽しんで頂けているのかな？と不安になりながらも続けていたので、そう言って頂いて本当に嬉しく、力になります！読むの疲れてしまうと思いますが、ぜひ最新話までよろしくお願いします！ (2017年6月25日 0時) (
レス) id: 5a1b3de531 (このIDを非表示/違反報告)
jp0b1q(プロフ) - はじめまして！キラキラ楽しませていただいております！姫ちゃんの決断に涙が(´;ω;｀)これだけの長編、大変だと思いますが、ぜひ、もっと続けていただきたいです！ (2017年6月23日 10時) (レス) id: 8ef0863dfa (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - みずきさん» 続き更新しましたっ！切ない展開になってしまいました(´；ω；`) まだまだ、2人を追いかけます！ (2016年10月19日 21時) (レス) id: 0fb2687632 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - AZUSAさん» コメントありがとうございます！二人には恋愛と同じくらい大事なものがある！二人の物語はまだ続きます！ (2016年10月19日 20時) (レス) id: 0fb2687632 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - さりーさん» コメントありがとうございます！！続き更新しましたのでぜひぜひ！また感想あればお願いします！ (2016年10月19日 20時) (レス) id: 0fb2687632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキ | 作成日時：2016年8月7日 20時
