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涙の数:2 ページ4

「そらるくんまふくん!おはよ」

「お、おはよ…」

天月君の手を引いて、挨拶しながら1年生の教室にどかどかと乗り込んでいく。

窓際の一番前の席で1人で座っているまふくんが、おどおどと返事をした。

毎朝この教室にお邪魔しているけれど、まふくんはいつも一人だ。


「ねぇ、まふくん。友達作らないの?もう1カ月だけど」

「そ、それは…っ」

ちょっと聞いてみただけなのに、まふくんはあっという間に涙目になって、

もじもじと指をいじり始めてしまった。

禁句、だったかな。これは。


「今日もお友達とゲーム対戦中のそらる、何とか言ってあげてよ」

天月君がにやにや笑いながら、まふくんの後ろの席に座っていたそらるくんからゲーム機を取り上げる。

「あ、っちょ、天月!」

you lose の文字が躍るゲーム機をそらるくんのカバンに突っ込む。

「くっそ、最低だな天月野郎。おいお前、今のナシな!もう一回!」

天月に悪態をつき、そらるくんは隣の席の男子に再び勝負を挑んでいる。

入学式の日にそらるくんはちゃんと友達に話しかけて、毎日こうやってゲームで遊んでいるらしい。


「まふくんもゲーム好きなんだし、こうやって友達作れると思うよ?」

「むっ、無理だよぉ…ぐす、」

それを指さしながらそう言うと、まふくんの瞳が涙で揺れた。

友達作りは、もう少しかかりそうです。

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ちあこ(プロフ) - S姫さん» コメントありがとうございます!!!かわいいですよね泣き虫まふ君w これからも更新頑張りますね! (2014年9月11日 0時) (レス) id: 396c214124 (このIDを非表示/違反報告)
S姫(プロフ) - 泣き虫まふさん可愛過ぎるっ…////これからも楽しみにしております!更新頑張ってください!! (2014年9月10日 18時) (レス) id: 4615c7fcb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあこ | 作成日時:2014年9月6日 16時

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