涙の数：１９ ページ21
「お、A！遅かったね」
部室に入ると、同級生の96猫がマイクを持ったまま私の方を振り向いた。
「う、うん…集会長引いてて」
歌の練習をしていたのだろうか。
96ちゃんの声に合わせて止まってしまった伴奏に焦っていると、部長の歌詞太郎さんがギター片手にニッコリ笑って言った。
「Aちゃん、ギターの練習はかどってる？」
「歌詞太郎さん。いやぁ、それが…なかなかうまくいかなくて」
先月、新入部員にギター経験者が少なかったことを理由に私はギターを始めた。
得意な楽器もないから表舞台に上がる事もなかったし、もともとまふくんのギターに憧れていて一度弾いてみたかったから、先輩に教えてもらえるのは好都合だったのだけれど。
思ったより難しくて指が上手く動かなくて、大苦戦中だ。
「時間あまったら分からないところ教えるよ。ほらみんな、96ちゃんも準備して。練習再開するよ―」
歌詞太郎さんの一声に、各々自分の作業に取り掛かった。
演奏に合わせて歌う人、相談して作曲する人、後輩に個人レッスンをする3年生の先輩。
それぞれが週に3度の限られた時間で、今しかできないことをやっていた。
私はそらるくんと天月くんと一緒に新曲のアイデアを出し合って、少し作詞をして。
有意義な時間を過ごしたのだけれど、あっという間に時間は過ぎて、
下校10分前にチャイムとともに私たちは部室を飛び出した。
――――――――――――
今回は96猫さんと伊東歌詞太郎さんを出させていただきました！
お二人とも軽音楽部の友達です。
いつかまふくんが、軽音楽部でAちゃんと一緒にギターをかき鳴らす日が来るといいですね。
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ちあこ(プロフ) - S姫さん» コメントありがとうございます！！！かわいいですよね泣き虫まふ君ｗ これからも更新頑張りますね！ (2014年9月11日 0時) (
レス) id: 396c214124 (このIDを非表示/違反報告)
S姫(プロフ) - 泣き虫まふさん可愛過ぎるっ…////これからも楽しみにしております！更新頑張ってください！！ (2014年9月10日 18時) (レス) id: 4615c7fcb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあこ | 作成日時：2014年9月6日 16時
