第 132 球 ページ4
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研磨said
まず最初に違和感を感じたのは
自分の席の後ろに
新しい机と椅子が設置されていたことだった。
「なーなー皆!今日転校生がくるらしいぞ!」
「マジか!女!?」
「イケメン希望!!」
研磨「(…うわ、最悪。折角席一番後ろだったのに)」
ざわめく教室とは対照的に、俺の気分は最悪になった。
ただでさえいつもの朝練を終え
体力も気力も、朝から既にないというのに。
大きなため息と共に自分の席に腰を下ろすと
丁度よくガラリと音を立て
担任が「席につけー」と入ってくる。
そして、バタバタと座り出したクラスメイトのうちの一人が手を挙げて
例の"転校生"とやらのことを聞いた。
「ああ、そこで待っててもらってる。入りなさい」
そう言われ入ってきた生徒は、黒い学ランを着こなしていた。
.
.
『______はじめまして』
初めて聞いたわけでは無いが
俺はその声を聞いて少し驚いていた。
『宮城県立 烏野高校から転校してきました。音無Aです』
よく知った顔だった。
雰囲気も前と何も変わってはいなかった。
ただ喋っていることだけを除いては。
『生まれつき、たまに声が出なくなります。大声は出せないので遠くからの会話はやめて下さい』
彼は最後に、『よろしくお願いします』と言って
先生に指を指されたあの
『!』
研磨「……」
そこで、ようやく彼と目が合った
.
.
.
『… "短い間" よろしく』
研磨「……こちらこそ」
ついつい俺も、彼も笑ってしまって、
周りから変な目で見られたかもしれないけれど
少なくとも俺の、今の気分は最高だ
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ゆゆゆ - 及川との絡み好きすぎます! (3月24日 23時) (レス) @page7 id: 5b0dfcfc7e (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - うわーやばい最高すぎる。ハイキューにいたら音無くん推しになってるわこれ…続き楽しみにしてます🥹 (3月8日 16時) (レス) @page7 id: 0ce3ef1535 (このIDを非表示/違反報告)
歌恋 - すごく面白いです!!続き全裸待機してます!!! (1月7日 1時) (レス) @page7 id: 48a7de9cc2 (このIDを非表示/違反報告)
赤憑(プロフ) - 続きいつまでも待っています、見ててとても感情を揺さぶられる作品で音無くんの今後がとても気になります! (11月27日 13時) (レス) @page7 id: 805737b448 (このIDを非表示/違反報告)
荊棘(プロフ) - とても面白かったです。また更新して欲しいです<(_ _)> (8月24日 20時) (レス) @page7 id: 27c91382d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやさち | 作成日時:2017年10月8日 9時