【ハイキュー!!】烏、鳴き方がわからない【男主】

第 ２２ 球 ページ25

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______どうしよう









一年の前に来た時、正直困った





あ、

スケッチブックを忘れた。と









『…………………………』



日向「…………ッ…！…」









取りに戻るべきか。








最初は

用件を言ってくるかと思ったが


何故か何も言わず、







かと言って

スケッチブックを取りにいける雰囲気でもなく








『……………………』







どうしたものか








そう悩んでいると

ふいに隣から声が聞こえた









「…あの先輩って、___」








「 "無音" ですよね」と

久しぶりに聞いた俺の異名とやら。








隣を見れば

180はあるだろう黒髪の後輩





デカいなぁ





眺めていると

後輩は 影山飛雄 と名乗った









そして影山は言った









影山「先輩、三年の時…出てなかったッスよね」







恐らく中学のことを言っているのだろう






ああ、

最後の大会は出られなかったな



本当、馬鹿馬鹿しい理由で。









影山「一昨年、一回戦であたりました」








一回戦、



そうか

こいつらに負けたのか







残念だったなぁ









影山「無音って呼ばれたプレー、見たかったです」







うん

俺も戦いたかった






"コート上の王様" に勝ちたかったよ





.


.






影山「だから、今度こそ見せてください」







影山は言った







影山「俺はあんたにトスを上げたい」






"コート上の王様" として、

セッターとして、




トスを上げたいと。






.



.







日向「音無さんはバレーが好きですか！」






そして、

次に日向も言った




うん、好きだよ








日向「俺は好きだけど…ヘタクソです」








うん、

そうだよな




わかる









日向「身長も小さいし…」






うん、








日向「こんぷれっくす？も沢山あります！」







うん、







日向「でも！」









うん、







日向「皆が、それをカバーしてくれます！」






うん、

知ってるよ





.




.





声が出なくても



皆、

沢山助けてくれたから。

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