【ハイキュー!!】烏、鳴き方がわからない【男主】

第 ２１ 球 ページ24

日向side







"音無A"



という二年の先輩が居るのを知ったのは

ついこの間のことだった









二年のノヤさんと

三年の旭さんが戻ってきて









烏野町内会チームとの練習試合が終わった後、









田中「あとは "アイツ" が帰ってくれば___」








「文句無しなんだよな」と


田中さんが

そんなことを呟いていた









日向「"アイツ" ？」








まだ他にも部員が居るんだろうか。



"アイツ" と呼ばれた

多分先輩だと思う人のことが気になった







するとスガさんが







菅原「馬鹿！西谷の前でアイツのことは___」









ノヤっさんと何か関係あるのだろうか。



そう思い、

ノヤっさんをみてみると







西谷「il||li ＿|￣|○ il||l」ズゥゥン…


日向「うわぁっ！？」








まるで



ズーンという効果音が付きそうなくらい

負のオーラを感じるくらい







凄く落ち込んでいた








その際、

小声で何かブツブツ言っていて



聞き取れたのは

「俺が悪いんだ」
「俺のせいだ」
「戻ってきてくれ」という言葉と









日向「("A"？)」








多分

"アイツ" と呼ばれた人の名前だった







.



.



.






西谷「"A" ってのは…残りのバレー部員だ」







沈黙の中、

ノヤっさんは自ら話し始めた







田中「ノヤっさん…！」


西谷「大丈夫だ龍、それに___」








ハッキリとは聞こえなかったけど



「悪いのは俺だけだから」と

自分自身を責めるようなことを言っていた









西谷「今、Aは休部しててよ…」








話をするノヤっさんは凄く辛そうだった









影山「怪我…ッスか？」



田中「違う」



日向「家庭の事情、とかですか？」



菅原「いいや…」








先輩達も、

何処か辛そうな表情だった






そんな中、陽気な声で








月島「あ、もしかして___」








月島は嫌な笑顔を浮かべながら言った






多分それは、

ノヤさんの更なる落ち込み具合からして



多分、そうなんだろう。




.



.



.






"あ、もしかして"



"相手が一番気にしてること言っちゃったんですか〜？"



"確かAって…"



"あの、音無Aさんのことですよね？"



"ある意味有名ですよ？"








"声が出ないって"

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