【ハイキュー!!】烏、鳴き方がわからない【男主】

第 ９ 球 ページ12

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前監督が復帰した日









俺は風邪を引き、




今回は治りが遅く

三日くらい学校を休んでいた









その間

西谷や田中からメールが届いた









内容は
「大丈夫か？」というもので

皆、文もほとんど同じで









そのメールに

「大丈夫」と送ってみたが









いつまでたっても返信はこなかった









.


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次の日









学校に行くと

西谷が朝から寝ていた








いつもは騒がしいくらいなのに。








部活でキツいことでもやったんだろうか




西谷は寝ていたため

他の1年に聞くことにした









けれどどこかよそよそしい




聞いても曖昧な答えばかり

一体どうしたんだ









最後に田中に聞いて見ると

「来てみればわかる」と言った









その田中の顔も、やつれていた








.

.









その日、言われた通りに部活へ行くと

そこには今までの部活はなかった








烏養「休んでんじゃねぇぞ！！！」









まさに地獄だった









楽しい部活が

勝つ部活へと変わり





練習はもうキツいなんてものではなかった








いきなり現れた地獄









キツい練習は辛い練習に。









辛い

辛い



やめてしまいたい、と









そんな思いで頭が一杯になり









本当に

辞めてしまおうか。と思った



そんな日だった







.

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烏養「なんでお前は声を出さない」







.

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烏養監督の

そんな一言で




頭が真っ白になった









俺自身が全て否定されたかのようだった









.

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澤村「Aは声が出ないんです」






俺の代わりに

そう言ってくれた澤村さんに







その後監督はこう言った







.

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(爺)烏養「だからどうした」









「喉が潰れてるわけじゃねぇなら出させろ」と


「甘いこと言ってんじゃねぇぞ」と







そんな言葉が



関係ない

澤村さんにも降りかかった









.

.









『………………、っ、…』









なんだよ









声が出ないことがそんなに悪いことなのか









出せるんだったら

出してるに決まってんだろ









俺の16年の苦しみが分かってたまるか









そう言いたくても








俺からはその "声" が出ない

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