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7話 ページ9

直ぐさま鱗滝さんが戸を開け中に入っていく。




「なんだ貴様っ!鬼殺隊か!ぐふっ、、」



家の中からまた話し声聞こえたかと思えば、何かの呻き声の後今度は直ぐに静かになった。



【なんだろう、?でもあの変な匂いが薄くなっていく】



そう思い少し家の方に近づき中を覗いた。
そこには血まみれで倒れている男の人と体が塵になりつつある化物の体そして、少し離れて震えている男の子がいた。



「!ゆきな離れているように言っただろう。」



「!ごめんなさい、、、」



普段声を荒げない鱗滝さんの少し怒ったような言葉と、家の中の惨状に驚いたが、目に入った震えている男の子があの日の自分のようで、放っておけず駆け寄った。



「大丈夫?、、、」


そう言って目の前に行くと、男の子はゆっくりと崩れ落ちていった為慌ててその身体を支えるようにして一緒にしゃがみ込んだ。



「とぉっさん、、、なんで、、、いやだっ、、!」



そう男の子が小さく呟いてあの倒れている男の人はこの子の父親だったのだと理解した。


男の子の震えがどんどん酷くなっていくのを感じながら自分の家族が失われたときのことを思い出し、男の子を強く抱きしめた。



「辛いよねっ、、、苦しいっよね、、」



そう言った私の目からは溢れんばかりの涙が流れていた。



「なんで君が泣いてるの、、、?」



男の子にそう問われたが、私は何も答えられずただ強く男の子を抱きしめていた。


そして、化物の体が全て消滅した頃鱗滝さんが近づいてきてあの日私にしてくれたように私ごと男の子を抱きしめた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 錆兎   
作品ジャンル:恋愛
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ゆっきー(プロフ) - あんこさん» この小説に直接関係してこない為記載しておりませんでしたが、原作の二人の年齢よりも5年早く生まれているという形にしております。ご不快に感じられましたら申し訳御座いません。 (2019年6月8日 11時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - あの、少し疑問なんですが、黒髪と白髪の子供は年齢的にまだ生まれてないか、赤ちゃんだと思うので、選別の案内はできないと思うのですが。 (2019年6月8日 7時) (レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ミストラ〜ドさん» ありがとうございます!人様に見せられるものが書けているのか不安になる時があるのでそう言って頂けて光栄です!今度とも是非よろしくお願いします! (2019年5月20日 23時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ミストラ〜ド - 錆兎が出て来る小説あんまり無いから重宝してます!!でも錆兎死んじゃうんだよなぁ…(泣。そして作者様の文才凄い…。更新毎日楽しみに待ってます!!更新ファイトです! (2019年5月20日 21時) (レス) id: b0787012e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!原作と違う所もございますので是非続きをお楽しみ頂ければと思います。私も無闇にキャラが死ぬのは嫌なので意味のある死だったと思って頂けるように頑張ります! (2019年5月20日 17時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきー | 作成日時:2019年5月14日 19時

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