38話 ページ45
sabito.side
義勇たちと別れたあと、参加者たちを助けながら山にいる殆どの鬼を倒していた。
鬼「うぁぁ、なんで俺の首がぁ!」
「はぁ、はぁ、」
また一体の鬼を倒し終えた時近くで変な音が聞こえてくる。
ボコボコボコ
木陰から様子を見ると他の鬼とは比べ物にならない雰囲気の巨大な鬼がいた。
こちらから仕掛けようと呼吸を整えようと息を吸った瞬間鬼が動きを止めこちらを振り返る。
鬼「やっときたな。俺の可愛い狐が。
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!憎い憎い憎い!!」
俺を見つけると急に訳のわからない事を叫び出す。
鬼「鱗滝め、鱗滝め、鱗滝め、鱗滝め!!!」
「!なんなんだお前、、、なんで鱗滝さんを知っている!」
鬼「知ってるさぁ!おれを捕まえてここに閉じ込めたのは鱗滝だからなぁ!忘れもしない四十七年前江戸時代、、、慶応の頃だった。」
鬼が饒舌に話だしたと思えば笑い出す。
鬼「クスクス、お前も直ぐに殺してやるよ。鱗滝の弟子はみんな殺してやるって決めてるんだ。」
そう続ける鬼に憤りを抑えられなかった。
「巫山戯るな!第一その話は嘘だ。現に半年前にここに来たゆきなは俺たちのところに帰ってきている。」
鬼「ゆきなぁ?、、あぁあの忌々しい女か。確かに半年前お前達と同じ様に鱗滝の彫った狐の面を付けた女が来ていたがあれは例外だ。
俺を倒せる可能性があった。万が一にも負けたら鱗滝への復讐が終わってしまうだろう?」
鬼は悔しそうにゆきなの話をし、またニタァっと気持ちの悪い笑みを浮かべた。
「随分と舐めてるな。俺には勝てるから出てきたって事か?」
鬼「フフフッその通りだァ!!!」
その瞬間鬼が俺目掛けて腕を伸ばしてくる。
【!腕から腕が生えてくるのか!?】
幾度かの攻撃を腕を切ったり避けながら往なす。
「お前の逃した女に散々鍛えられているんだ。そう簡単にやられはしない!」
走って駆け寄り大きく地を蹴って鬼の目の前まで跳ねた。
「水の呼吸、壱ノ型 水面斬り!」
俺の刃が鬼の首に当たり斬ったと確信した時刃が砕ける感覚がして気がつくと鬼の腕が頭まで伸びていた。
気持ち悪い鬼のニヤケ顔が目に入り、あぁこんな事ならゆきなに気持ちを伝えておけばと後悔した。
それに俺はあいつとの約束を守れなかった。
「ごめんな。ゆきな」
最後にそう呟き俺は目を閉じた。
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ゆっきー(プロフ) - あんこさん» この小説に直接関係してこない為記載しておりませんでしたが、原作の二人の年齢よりも5年早く生まれているという形にしております。ご不快に感じられましたら申し訳御座いません。 (2019年6月8日 11時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - あの、少し疑問なんですが、黒髪と白髪の子供は年齢的にまだ生まれてないか、赤ちゃんだと思うので、選別の案内はできないと思うのですが。 (2019年6月8日 7時) (レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ミストラ〜ドさん» ありがとうございます!人様に見せられるものが書けているのか不安になる時があるのでそう言って頂けて光栄です!今度とも是非よろしくお願いします! (2019年5月20日 23時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ミストラ〜ド - 錆兎が出て来る小説あんまり無いから重宝してます!!でも錆兎死んじゃうんだよなぁ…(泣。そして作者様の文才凄い…。更新毎日楽しみに待ってます!!更新ファイトです! (2019年5月20日 21時) (レス) id: b0787012e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!原作と違う所もございますので是非続きをお楽しみ頂ければと思います。私も無闇にキャラが死ぬのは嫌なので意味のある死だったと思って頂けるように頑張ります! (2019年5月20日 17時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっきー | 作成日時:2019年5月14日 19時