27話 ページ31
黒「鎹鴉は主に連絡用の鴉でございます。」
肩に乗った鴉が頬にすり寄ってくる。
黒「では、最後に刀を造る鋼を選んでくださいませ。
鬼を滅殺し己の身を守る刀の鋼は御自身で選ぶのです。」
そう言われそれぞれが並べられた鋼の中から自分の刀となるものを選んでいった。
全ての説明も終わり、刀ができるまでは家に帰ることとなり、藤襲山を後にした。
________________
giyuu.side
ゆきなが最終選別へ向かって7日がたった。
錆「最近落ち着きがないな。」
朝日を浴びながら呆然としていた俺を見て、起きてきた錆兎が声をかけてきた。
「、、、、そんなことはない。」
錆「どうせゆきなの事だろ?」
「!、、、あいつが強いのは十分知っている。それでも何があるかわからない。
絶対生きて帰ってくる保証なんて何処にもない。」
言葉にすると余計に不安になってきて思わず手を強く握りしめた。
「錆兎は心配じゃないのか?」
錆「心配してるに決まってるだろ。ただあいつは心配されるより帰ってくると信じていて欲しいんじゃないかとそう思うから、
俺はあいつを信じてる。」
強い光を帯びた目をして錆兎にそう言われ、ゆきなのことを俺よりも深く理解しているような気がしてなんだか胸が痛んだ。
「お前はゆきなのことをよく分かっているんだな、、、」
錆「、、、、あいつは俺のこと全くわかってないがな。」
「??」
何故か少し悲しそうな顔をしてそんなことを言う錆兎に首を傾げると、
錆「いや、なんでもない。それより、早く修行をしよう。いつまでもゆきなに負けてられないからな。」
そう続けられ修行を始めようとしたが、少し遠くに見えた人影に気づき2人して駆け出した。
320人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆっきー(プロフ) - あんこさん» この小説に直接関係してこない為記載しておりませんでしたが、原作の二人の年齢よりも5年早く生まれているという形にしております。ご不快に感じられましたら申し訳御座いません。 (2019年6月8日 11時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - あの、少し疑問なんですが、黒髪と白髪の子供は年齢的にまだ生まれてないか、赤ちゃんだと思うので、選別の案内はできないと思うのですが。 (2019年6月8日 7時) (レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ミストラ〜ドさん» ありがとうございます!人様に見せられるものが書けているのか不安になる時があるのでそう言って頂けて光栄です!今度とも是非よろしくお願いします! (2019年5月20日 23時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ミストラ〜ド - 錆兎が出て来る小説あんまり無いから重宝してます!!でも錆兎死んじゃうんだよなぁ…(泣。そして作者様の文才凄い…。更新毎日楽しみに待ってます!!更新ファイトです! (2019年5月20日 21時) (レス) id: b0787012e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!原作と違う所もございますので是非続きをお楽しみ頂ければと思います。私も無闇にキャラが死ぬのは嫌なので意味のある死だったと思って頂けるように頑張ります! (2019年5月20日 17時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆっきー | 作成日時:2019年5月14日 19時