検索窓
今日:8 hit、昨日:25 hit、合計:512,506 hit

11話 ページ13

修行を始めて1ヶ月が立った頃、町へ出ていた鱗滝さんが小さな女の子を連れて帰ってきた。
錆兎と修行を中断して鱗滝さんに駆け寄る。



「鱗滝さんおかえりなさい!その子は?」



「ただいま。今し方帰っている途中で鬼に襲われているところを助けてな。」



鱗滝さんの後ろで着物の裾をぎゅっと握っている女の子を見て察した。
この子も私や、錆兎と同じなのだと。



「そうだったんですね、、ねぇ、あなたの名前は?」


女の子を覗き込むようにして尋ねた。


「真菰、、です、、」


「そっか真菰ちゃんか!私はゆきな!よろしくね!」


「俺は錆兎だ」


にっこりと微笑みかけながら話すと真菰が少し安心したような顔をした。
そのまま、疲れているだろうと布団で休むよう促すと直ぐに眠ってしまった。



「鱗滝さん、、真菰ちゃんの家族は、、」



遠慮がちに鱗滝さんに尋ねる。



「儂が家の前を通りかかった時にはもう手遅れだった」



「、、、そっか、、、」



「あいつはここで暮らすんですか?」



「それはあの子次第だ。落ち着いたら聞こう。」


また、私が強ければ救えたかもしれない命。




「早く、、、強くならなきゃ、、、」



小さくそう呟いて、錆兎と残りの修行を再開した。

12話→←10話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (114 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
320人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 錆兎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆっきー(プロフ) - あんこさん» この小説に直接関係してこない為記載しておりませんでしたが、原作の二人の年齢よりも5年早く生まれているという形にしております。ご不快に感じられましたら申し訳御座いません。 (2019年6月8日 11時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - あの、少し疑問なんですが、黒髪と白髪の子供は年齢的にまだ生まれてないか、赤ちゃんだと思うので、選別の案内はできないと思うのですが。 (2019年6月8日 7時) (レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - ミストラ〜ドさん» ありがとうございます!人様に見せられるものが書けているのか不安になる時があるのでそう言って頂けて光栄です!今度とも是非よろしくお願いします! (2019年5月20日 23時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)
ミストラ〜ド - 錆兎が出て来る小説あんまり無いから重宝してます!!でも錆兎死んじゃうんだよなぁ…(泣。そして作者様の文才凄い…。更新毎日楽しみに待ってます!!更新ファイトです! (2019年5月20日 21時) (レス) id: b0787012e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!原作と違う所もございますので是非続きをお楽しみ頂ければと思います。私も無闇にキャラが死ぬのは嫌なので意味のある死だったと思って頂けるように頑張ります! (2019年5月20日 17時) (レス) id: e80b671816 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆっきー | 作成日時:2019年5月14日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。