第二話 練習と桜。 ページ10
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翌日。
5：40
流石に菅原先輩は来ていないだろうと思いながらエントランスへ向かう。
『たまにはフリーランニングで言ってみよかｎ』「お、おはよ！」
『え？』
エントランスへ行くと、いないと思っていた菅原先輩がそこにいた。
菅原「迎えに来たよ、A」
『ほんとに来たんですね』
菅原「もちろん」
菅原先輩は二カッと笑い、グットサインを出した。
菅原「じゃ、行くべ」
とこちらへ手を差し伸べる。
私はその手を取らずに菅原先輩の前を歩いた。
菅原「待てよ〜！」
菅原先輩は駆け足で私の前に来る。
菅原「A」
『あ、はい』
菅原「好き」
『そうですか』
菅原「てか、さっき言ってたフリーランニングって何？」
聞こえてたんだ・・・
『障害物を飛び越えて、距離短縮して移動する、ことだと思ってます』
菅原「俺にもできっかな」
『危ないからダメです』
菅原「え！心配してくれてるの？」
『！ば、！そんなわけないじゃないですか』
菅原「かわいいな〜」
『・・・おいていきますよ』
菅原「待てよ〜！」
＿・＿・＿・＿・＿・＿・＿・＿・
６時前。
体育館につくと、すでに鍵は開いていた。
菅原先輩が扉を開ける。
田中「うわわ」
菅原「おお、やっぱ早朝練か」
『おはようございま〜す』
田中「スガさん」
日向「咲花さんまで」
菅原「おーっす」
田中「なんで」
菅原「だってお前昨日明らかに変だったじゃん」
『私の場合は日向たちの声が聞こえたって言うのもありますけど』
『初対面でもあの感じはバレバレですよ、田中先輩』
菅原「大丈夫、大地には言わない」
菅原「なーんか秘密特訓みたいでわくわくすんね」
『私も付き合うよ、二人とも』
『中学の時、バレーは授業でしかやったことないけど』
『まぁまぁうまいって言われてたんだよ？』
暗 殺バレーだけどね
「「あざーっす！！！」」
＿・＿・＿・＿・＿・＿・＿・＿
影山はトス練。
日向はレシーブ練からのスタートだった。
私たちが合流してもうすぐ一時間がたつ頃。
『日向よそ見しない〜！』
日向「俺も打ちたい！俺にもトス上げてくれよ！」
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作者名：名稀ーなきー | 作成日時：2024年2月15日 16時
