2 ページ48
・
私たちは三年のフロアへ向かった。
旭さんって何組なんだろ・・・
一クラスずつ聞いていくことになったが・・・・
日向「やっぱお前行けよ」
影山「お前がエース見たいって言いだしたんだろ？」
と私たちは3組の教室前で立ち往生していた。
日向「だ・・だって３年の教室なんて怖くて・・・」
菅原「待てよ旭！」
と、3組の教室から焦ったような菅原先輩が出てきた。
『菅原先輩！？って』
日向・影山「「『旭？』」」
東峰「何？」
と菅原先輩が呼んでいた人物＿＿＿背が高く、体格がいい男子生徒が私たちの声に振り返った。
日向「あっ」
菅原「あ、あれ？A？、日向と影山も」
「お前ら何してんの？」
日向「ああ、えーと」
菅原「あ、紹介するよ」
「この前入った日向と影山」
「そしてマネージャーやってくれてるA」
「俺の彼女な」
『ここでも言うんですか』
『・・・咲花Aです』
東峰「え？！スガに彼女？」
菅原「なんだよ」
東峰「別に・・・」
「一年かあ・・・」
日向・影山「ちわっす」
東峰「おーっす」
「今年何人？」
菅原「A入れて5人」
「まあ多くはないけどみんな有望株だよ」
東峰「そうかあ」
なんか、ガタイがいいから威圧感あるかなと思ったけど、優しそう・・・
東峰「頑張れよ」
日向「え？」
「一緒に頑張らないんですか？」
日向「俺、エースになりたいから本物のエース生で見たいです」
「東峰ー！先生待ってるってば！」
東峰「悪い、俺はエースじゃないよ」
そう言うと、旭さんは行ってしまった。
影山「あの・・・怪我とかですか？」
菅原「いや、そういうのじゃないんだ」
「あいつがバレーを嫌いになっちゃったかもしれないのが問題なんだ」
日向「ええっあんなにおっきくてエースって呼ばれてるのになんで？」
菅原「旭は烏野で一番でかかったし、パワーもあって」
「苦しい場面でも難しいボールでも決めてくれた」
「だからみんな、あいつをエースだと認めて、信頼して」
「でも・・・」
影山「潰されたんですか？」
菅原「ある試合で旭のスパイクは徹底的にブロックに止められてさ」
「あいつ、人一倍責任を感じちゃう性格だから」
それは、先輩の方じゃないですか・・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名稀ーなきー | 作成日時：2024年2月15日 16時
