第八話 エースと桜の言の葉。 ページ47
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翌日。
仁花「Aちゃん、その先輩と付き合うことになったんだ〜！」
昼休み、いつも通り同じクラスの仁花ちゃんとお昼ご飯を食べる。
『うん』
仁花「良かったね！」
『よかった？』
仁花「まだ私たち、知り合ったばかりだけど」
「私が見る限り、最初の頃に比べたらAちゃんの笑顔が日に日に増えていってるもん」
「きっと、その菅原先輩？のおかげだと思う！」
「あっ！私また勝手に人のことｋ」
『仁花ちゃん、自分をそんなに低く見ないんだよ？』
入学したての時は、殺せんせーを亡くした喪失感がまだ少しだけ残っていた。
だけど、バレー部に入ってから
菅原先輩に出会えてからその喪失感が少しずつなくなってきた気がする。
もちろん、殺せんせーを忘れる心算は無いけど。
せんせーのことをもっとポジティブに考えられるようになりたい。
・・・そう思えるようになったのは菅原先輩だけじゃない。
仁花ちゃんのおかげでもあると思う。
だから、
『ありがとうね、仁花ちゃん』
仁花「え！？私、お礼言われるようなことしたかな？」
『うんうん笑』
『ほら、はやく食べちゃおう』
仁花「・・うん！」
日向「咲花さんいますか？」
と、廊下の方から日向の声が聞こえた。
『ごめん、ちょっと行ってくるね』
仁花「うん！いってらっしゃい！」
『日向？あ、影山もいる』
『どうしたの？』
影山「こいつがエース見たいっていってて」
『・・・いいよ、ついてく』
日向「ほんと！？あざーっす！！」
その日向の声量に近くを通った生徒が振り向く。
『日向、声量抑えてね』
『じゃ行こう』
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作者名：名稀ーなきー | 作成日時：2024年2月15日 16時
