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澤村「幸いにも特にお咎めなし、謝罪もいらない」
「が、何も見なかったことにしろ」
「だが、お前ら＿＿」
影山「お前がちゃんと捕らないからだ、下手くそ」
「何か“去年とは違う”だ、ふざけんな」
「期待して損した、クソが」
日向「いちいち、ひと言余計だな」
澤村「なあ」
『・・・』
澤村「少し聞いて欲しいんだけどさ」
「お前らがどういう動機で烏野に来たかは知らない」
「けど、当然勝つ気で来てるんだろ？」
日向「はい！」
影山「もちろんです」
澤村「烏野は数年前まで県内ではトップを争えるチームだった」
「一度だけだが全国へも行った」
「でも今は良くて県ベスト８」
「特別弱くも強くもない」
「他校からの呼び名は＿＿＿」
「落ちた強豪」
「飛べない烏」
「もう一度
『！！！』
影山「全国出場を、とりあえずの夢として掲げてる高校なんていくらでもいありますよ」
田中「バ、この野郎」
澤村「心配しなくても、ちゃんと本気だよ」
「そのためにはチーム一丸とならなきゃいけないし」
「教頭にも目を付けられたくないわけだよ」
澤村先輩が日向と影山に歩み寄りながら話す。
私は何かを察し、菅原先輩たちの方へ寄った。
澤村「俺はさ、お前らにお友達になれって言ってんじゃないのね」
「中学の時にネットを挟んだ敵同士だったとしても」
「今はネットのこっち側同士だってことを自覚しなさいって」
「言ってんのね」
『！』
こわ
澤村「どんなに優秀だろうが、」
影山「あっ」
澤村「一生懸命でやる気があろうが」
日向「うっ」
澤村「仲間割れした挙句チームに迷惑をかけるようなやつは」
「いらない！」
「互いがチームメイトだって自覚するまで部活には一切参加させない」
と、澤村先輩は日向と影山を締め出した。
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作者名：名稀ーなきー | 作成日時：2024年2月15日 16時
