第六話 想い告げる桜と烏。 ページ39
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菅原「すごかったな、及川」
『ですね』
『でも、大丈夫ですよ』
『烏野はまた飛べますよ』
菅原「だな」
『あ、あの、そういえば、及川さんの時、助けてくれてありがとうございました』
菅原「あぁ！ごめん！いきなり彼氏面して！」
「でも好きな子守るのは当然だべ！」
「もしかして惚れてくれた？・・・ってないか」
清水〚今日、返事してみたら？ずっと待ってると思うよ〛
『・・・でも思いましたよ』
菅原「え？」
『菅原先輩のものになっちゃおうかな〜って』
菅原「え？ほんと？」
『・・・私、嘘はつきません』
菅原「あ！え！待って」
「改めて言わせて！」
「A、俺と付き合って？」
『・・・はい、お待たせしてすみません』
菅原「っ〜！！！」
と菅原先輩は私に抱き着いてくる。
『ちょ、先輩？』
ここ道の真ん中・・・
菅原「ほんとに俺でいいの？」
『何言ってるんですか、先輩がいいんです』
菅原「・・・なんでＯＫしてくれたの？」
『3対3の時から、先輩を見てると胸が苦しくなったりするんです』
『そのことを中学の友達に相談したらそれは恋だって言われて』
『あ、私、先輩の笑顔が、先輩が好きなんだって思ったんです』
菅原「っ！可愛い奴め〜！」
と私を抱きしめる力が強くなった。
『先輩、好きです』
菅原「っ！」
先輩の力が抜けたタイミングで私は先輩から抜け出し、先を歩く。
菅原「待てよ！」
と駆け足で来た菅原先輩は私の手を取る。
『！』
菅原「Aが彼女か〜！」
『自慢とかしないでくださいよ？』
菅原「え？だめ？」←
『最初からするつもりでした？』
菅原「もちろん！だってA可愛いから他のやつにとられるかもだろ？」
『・・・そんなことしませんよ』
『私も浮気したら承知しませんけどね？』
私は持ち歩いている対先生ナイフを出すような勢いで微笑みかけた。
菅原「するわけねーべや！」
『わかってますよ』
『じゃ、家着いたので』
菅原「・・・もっと一緒にいたい」
『っ！』
私は繋いでいた手を両手で包む。
『それじゃあ今度お泊り会しましょ』
菅原「まじ！？」
『だから、さっきも言いました』
『私は嘘をつきません』
菅原「絶対だぞ！」
「じゃあ、また明日な」
『はい、おやすみなさい』
「うん、おやすみ」
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作者名：名稀ーなきー | 作成日時：2024年2月15日 16時
