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矢巾「オーライ」
拙い、今はブロックに一番高さがないローテ
矢巾「金田一！」
すると日向が片手だけど、ブロックに飛んだ。
影山「上がった！」
田中「ナイスワンタッチ！」
澤村「チャンスボール！」
金田一「クソが！今度は俺が叩き落してやるよ」
そして日向のブロード
一歩一瞬
ほんの少しでも遅れればもう日向には追いつけない
追いつけるのは＿＿＿ボールだけ。
ボールは及川さんの横スレスレ、ラインギリギリに落ちる。
試合終了のホイッスルが鳴る。
田中「よっしゃあ！」
『フゥ・・・』
澤村「整列！！！」
『あれ、武田先生？』
菅原「どうしたんですか？」
武田「すごい」
菅原「アハハッ笑そっか」
「先生は日向と影山の攻撃見るのは今日が初ですもんね」
「すごいでしょ？もうすごいっつうか怖いっつうか」
菅原先輩、子供みたい笑
影山・田中・澤村「お願いしあーっす」
日向「しあっす！」
武田「あっあ、」
『先生、講評とか…』
武田「あ、そっか」
「えーと僕はまだバレーボールに関して素人だけど何か」
「何かすごいことが起こってるんだってことは分かったよ」
澤村・田中「ん？」
武田「新年度になってすごい一年生が入って来て」
「始めは一筋縄ではいかなくて」
「だけど＿＿今日判った気がする」
「バラバラだったらなんてことのない1人と1人が」
「出会うことで化学変化を起こす」
「今この瞬間もどこかで世界を変えるような出会いが生まれていて」
「それは遠い遠い国のどこかかもしれない」
「地球の裏側かもしれない」
「もしかしたら東の小さな島国の＿＿北の片田舎の」
「ごく普通の高校のごく普通のバレーボール部かもしれない」
「そんな出会いが烏野であったんだと思った」
「根拠なんかないけど信じないよりはずっといい」
「きっとこれから＿＿君等は強く、強くなるんだな」
『・・・！！』
武田「ごめん！」
「ちょっとポエミーだった？引いた？」
澤村「いやいやいやそんなことないです！」
『先生の言う通りみんなは強くなりますよ』
『殺る気を持って焦らず腐らず試行錯誤を繰り返せば･･･いつか必ず素晴らしい結果がついてくる』
『私はそう思います。』
そうだよね・・・殺せんせー。
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作者名：名稀ーなきー | 作成日時：2024年2月15日 16時
