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ボールは不運にも影山の頭に命中した。
日向「ああ・・・あああ」
セット終了のホイッスルが鳴った。
田中「ウワッハハハッおい後頭部大丈夫か？」
月島「フフッ、ナイス後頭部！アハハッ笑」
菅原「あおるなっつーの！」
澤村「やめろお前ら」
『いたそ〜』
清水「Aちゃん見て、日向顔笑」
『あ〜やばい笑』
すると影山は振り返り日向の方へ向かう。
澤村「あっおい、影山」
日向「ああ、ま、ま、ま待て」
「話せばわかる！影山ぁなあ、ちょっと」
影山「お前さ」
日向「はい」
影山「一体何にビビってそんなに緊張してんの？」
「相手がでかいこと？初めての練習試合だから？」
「俺の後頭部にサーブ打ち込む以上に怖い事って」
「何？」
日向「特に思い当たりません」
影山「じゃあもう緊張する理由はないよな」
「もうやっちまったもんな、一番怖い事」
「それじゃあ」
「とっとと通常運転に戻れ馬鹿野郎！」
日向「今のヘマはセーフ？」
影山「あ？何の話だ？」
田中「おいこら日向」
日向「ううっヒイイッ」
田中「お前」
日向「はい」
田中「他の奴みたいに上手にやんなきゃとか思ってんのか？いっちょ前に」
日向「ちゃ、ちゃんとやらないと交替させられるから」
「おれ、最後まで試合に出たいから」
『・・・』
田中「おい」
「なめるなよ、お前が下手くそなことなんか」
「わかりきってることだろうが」
日向「えっ」
「分かってて入れてんだろ大地さんは」
澤村「え？」
田中「交替させられた時のことはなあ」
「・・・交替させられた時に考えろ」
日向「ええっ」
武田「た、助けなくて大丈夫？」
『たぶん』
菅原「はい、たぶん大丈夫です」
田中「いいか、バレーボールっつうのはなあ」
「ネットのこっち側にいる全員もれなく味方なんだよ」
日向「あっ」
『いいこと言いますね』
菅原「だな〜笑」
田中「ほれ、咲花みたいに田中先輩と呼べ」
菅原「先輩って呼ばれたいだけだな」
『・・・やっぱさっきの撤回で・・・・』
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作者名：名稀ーなきー | 作成日時：2024年2月15日 16時
