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日向たちの朝練に付き合い始めて数日。
金曜日。
今日も菅原先輩と体育館に来ると、二人はもう既にいた。
日向のレシーブ練
私たちはそれの傍で静かに見る。
田中「へへへっ何つって、ん?」
『おはようございます』
田中「おはよう・・・ってこれどれくらいやってんすか?」
菅原「俺たちがきてからえっと」
『15分経ってます』
田中「連続っすか?」
その言葉に私たちは首を縦に振る。
田中「えっ」
つたない技術を補う圧倒的運動センス
日向を見ていると、E組を・・・暗 殺を思い出すな
影山「そろそろ限界だろ!」
「もうこのくらいで」
日向「まだ!!」
「ボール落としてない!」
影山「このっ!」
と影山は遠くにボールを打つ。
田中「うーわ、性格悪っ!捕れるか!」
菅原「日向の運動能力、中学ん時からすごいよな」
田中「え?」
菅原「でもそれとは別に」
「あいつには勝利にしがみつく力がある気がする」
恵まれた体格
優れた身体能力
そういうのとは別の武器
苦しい
もう止まってしまいたい
そう思った瞬間からの・・・
一歩。
菅原「『あ・・・』」
田中「上がった」
「すげぇぞ日向!」
すると、影山はトスの体制に入った。
菅原「え?」
田中「トス!」
菅原「影山がトスを上げた!」
『でも日向にスパイク打つ気力なんて』
日向は立ち上がり自分に上がったトスを見て満面の笑みを浮かべる。
そしてそのままボールへ一直線に走り、スパイクを打った。
菅原「相変わらずよく飛ぶな」
田中「あんな状態から打ちやがった」
「しかもあんなにうれしそうに」
『きっと日向にとっては特別な事なんでしょうね』
菅原「ああ、セッターからのトスが上がるっていう俺たちにはごく普通のことが」
影山「おい」
「明日、勝つぞ」
日向「お・・・あ、あた、当たり前」
日向「ううう・・・ううう」
すると日向は動きすぎたのか嘔 吐した。
影山「おわっ」
田中「ギャアアッ」
影山「うわっきったね」
『田中先輩!騒いでないで水持ってきてください!』
菅原「田中、雑巾も!」
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作者名:名稀ーなきー | 作成日時:2024年2月15日 16時