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日向「おお、いい感じ」
菅原「なあ日向」
「明日の朝から俺がトス上げたろか?」
日向「ほ、ほんとに!?ですか?」
菅原「俺これでも烏野の正セッターだぞ」
「スパイクの練習したいんだろ?」
日向「ああはい!俺スパイク大好きで」
「決まると気持ちいいし、何よりカッコイイし」
菅原「フッフフ、ずいぶんスパイクに思い入れがあるんだな」
日向「はい、中学の時はセッターどころか3年になるまで俺しか部員いなくて」
「いつもバスケ部の友達に上げてもらってました」
「部活引退した後も一年生とかママさんとか」
「女子のセッターとかいろんな人にあげてもらってたけど」
「どんなに仲が良くて友達でも本当のチームメイトになれる訳じゃなかったから」
「だから、高校行ったらどんなセッターいんのかなって」
「期待して来たんですけど・・・」
菅原「だから俺もセッターだから上げてやるって」
日向「ああ!!いや、でもここで菅原さんに上げてもらったら」
「何かま、負けた気がするっていうか」
『日向は何でそこまで影山に張り合うの?』
菅原「そうだよ、俺ならできるだけ強い奴とは争いたくないけどなあ」
日向「中学の試合、影山は何をやっても上手くて」
「背も俺よりずっとでかくて」
「とにかく強くて」
「目の前に立たれるのすっげえ嫌でした」
菅原「分かる気がする」
日向「だからその影山を倒してやろうと思って烏野に来たんですけど」
菅原「ふーん、じゃあ日向はさ、影山を倒したくてバレーやるの?」
日向「えっ、えーと」
日向「影山を倒せるぐらい強くなりたいんです」
「そうすればもっといろんな強い相手とも互角に戦えるし、試合で簡単に負けたりしない」
「俺、もう負けたくないです」
『!』
菅原「つまり、今んとこ日向の中で同年代最強の位置づけにあるのが影山ってことか」
日向「えっ、いっいい、ああ、、んん、はい」
『認めたくないのね』
菅原「最強の敵だったらならさ」
菅原「今度は最強の味方じゃん」
日向「ううう〜」
菅原「よしじゃあレシーブやるべ!」
日向「しゃす」
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作者名:名稀ーなきー | 作成日時:2024年2月15日 16時