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Aside
ルミ「Aちゃーん、ちょっと来てくれん―？」
大声でそう呼ばれて階段を降りると、ルミさんがバックヤードの狭い台所で私たちを待っていた。
真っ赤なドレス姿で、髪を巻いてうなじを出し、白い肌にほんのり花が咲くようなメイクは睫毛もばっちりと上げられていて、唇にはつやつやの濃いグロスがたっぷりと塗られていた。
鈴芽「わっ、ルミさんすごく綺麗！」
『ほんと、お綺麗です』
ルミ「ふふっ、別人やろ？」
ルミ「チビたちは平気？」
と上を指さして言う。
鈴芽「はい、ずいぶん遊んで、今はぐっすり眠ってます。」
草太を両側からがっしりホールドしたまま、双子は子供部屋ですやすやと寝息を立てている。
ルミ「じゃあ、二人ともこっち手伝ってくれん？」
こないに混むなんてめったにないんやけどなあと呟きつつ、ルミさんはカーテンの向こうに戻っていく。
20畳ほどの店内は、お客さんでぎっしりと埋まっていた。
カウンターでは初老のおじさんグループが談笑し、二つあるテーブル席では会社帰りらしい男女がにぎやかに乾杯し、
お店の真ん中にあるソファー席のグループでは、ネクタイをだらりと緩めたおじさんが見事な赤ら顔でカラオケを歌いあげている。
天井ではミラーボールがきらきらと回転し、あちこちにカラフルな軌跡を投げている。
生まれて初めて見る、所謂スナックの光景だった。
ルミさんは、商店街の隅にあるこのお店のオーナーママなのであった。
「え、ママぁ、この子たちがヘルプ！？」
ルミ「そうそう！」
「ええっ！？」
ルミさんは無責任にもお客さんのもとへといそいそと駆けていき、カウンターに一人残された黒髪ワンレンロングの青いドレスのお姉さんが、心底不安そうな目で私たちを見る。
私と鈴芽ちゃんは当然ノーメイクで、千果ちゃんにもらったザ・平均的十代女子・休日編といったいでたちである。
「あんたら、客席には出なくてええから」
『ありがとうございます。』
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名稀ーなきー(プロフ) - RENAさん» ありがとうございます(_ _)更新頻度は低いですが、この作品を読んでくれると嬉しいです！ (2023年2月5日 22時) (
レス) id: abcac44663 (このIDを非表示/違反報告)
RENA(プロフ) - 今日、映画を見に行き全てにほれて夢小説で探しました。とてもおもしろかったです．そしてキュンッとしました (2023年2月5日 22時) (レス) @page47 id: a8ec99ccfe (このIDを非表示/違反報告)
名稀ーなきー(プロフ) - レナさん» コメントありがとうございます！頑張ります(ง •̀_•́)ง次の更新をお待ちくださいm(_ _)m (2022年11月25日 21時) (レス) id: abcac44663 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 好きです。 自分のペースで頑張って下さい。 (2022年11月25日 21時) (レス) @page27 id: d245eefcba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名稀ーなきー | 作成日時：2022年11月20日 15時
