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Aside
千果「ほんとにこっちでええの！？」
前を向いたままの千果ちゃんが風とエンジンに張り合って大声で叫ぶ。
千果「この先は何年か前に土砂崩れがあって、今は誰も住んどらんよ！」
『そこでいい！お願い！』
鈴芽「ねえ、また地震が起きるの？」
草太「ミミズは空に広がりながら地気を吸い上げ、重みを増していく。」
草太「それが地上に倒れたときに地震が起きる。その前に扉を閉めれば防げる。」
そうこうしているうちに目的地についた
『ここまででいいわ！』
鈴芽「千果、本当にありがとう！」
と、私たちは扉を探す。
草太「＿＿鈴芽さん！君もここまででいい！」
『ここからは危険よ！』
と、私と草太は鈴芽ちゃんから遠ざかるように走るスピードをあげる。
少し進んだところに校舎が見える。
『学校が後ろ戸になってる！？』
私と草太は両開きの大きなアルミ戸の片側を、懸命に押す。
『くっ・・』
「Aさん！」
『！鈴芽ちゃん！？』
草太「A、鍵を・・！」
戸を押しながら彼が言う。
『鈴芽ちゃん！』
草太「君は」『あなたは』
「『死ぬのが怖くないのか！？』」
鈴芽「怖くない！」
私たちの問いに鈴芽ちゃんはすぐに答えた。
そのうちにミミズはゆっくりと地面に向かって倒れ始めている。
『私たちが扉を押すから鈴芽ちゃん！あなたが鍵をかけて！』
鈴芽「え！？」
『もう時間がない！目を閉じ、ここで暮らしていた人々のことを想って！』
『それで鍵穴が開く！』
私は鈴芽ちゃんに鍵を渡す。
鈴芽ちゃんは鍵を受け取ると、目を閉じた。
『かけまくもかしこき日見不の神よ』
『遠つ御祖の産土よ』
『久しく拝領つかまつったこの山河』
『かしこみかしこみ謹んで』
鈴芽ちゃんの右手の中で鍵が温度を帯びる。
青い束のような光が鍵から立ち昇り、アルミ戸に集まっていく。
戸の端を押す鈴芽ちゃんの左手のすぐ横に、光の鍵穴のようなものが出来上がっていく。
草太「今だ！」
草太が叫ぶ。
その声に押されるようにして鈴芽ちゃんは鍵を光に突き刺す。
草太『「お返し申すっ＿＿＿！」』
私と草太の叫びと同時に、鈴芽ちゃんは反射的に挿し込んだ鍵を回す。
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名稀ーなきー(プロフ) - RENAさん» ありがとうございます(_ _)更新頻度は低いですが、この作品を読んでくれると嬉しいです！ (2023年2月5日 22時) (
レス) id: abcac44663 (このIDを非表示/違反報告)
RENA(プロフ) - 今日、映画を見に行き全てにほれて夢小説で探しました。とてもおもしろかったです．そしてキュンッとしました (2023年2月5日 22時) (レス) @page47 id: a8ec99ccfe (このIDを非表示/違反報告)
名稀ーなきー(プロフ) - レナさん» コメントありがとうございます！頑張ります(ง •̀_•́)ง次の更新をお待ちくださいm(_ _)m (2022年11月25日 21時) (レス) id: abcac44663 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 好きです。 自分のペースで頑張って下さい。 (2022年11月25日 21時) (レス) @page27 id: d245eefcba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名稀ーなきー | 作成日時：2022年11月20日 15時
