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岡田の鼓動は高なる。身体のどこにも異常はないのに心臓は逸るように心拍数を上げる。どくん、どくんと全身に血を送る。一歩、また一歩と進むたび足が先へ出ていく。歩くスピードが上がっていく。
岡田は胸の内から溢れ出る��何か��に怯えていた。感じたことない��何か��。前例が無いから分からない。一体これは何なのか、何が岡田をそうさせるのか。
研究所に着くと、靴を脱ぎ散らかして玄関に上がる。靴を揃えるという長野のプログラミングが上手く作動しなかった。その動作より大切なものがあるからだ。
��まずね、研究室にある俺のパソコンに、ai346.heartって書いてあるロムを入れて欲しいんだーー��
脳内で長野の声が反響する。爆弾が落ちて、視界がグラグラ揺れたあの日。岡田の腕から看護師AIへ渡る一瞬の間で、長野は岡田にそう伝えた。死ぬ間際に長野がどうしても岡田に伝えたかったこと。それは一体・・・。
岡田は一目散に研究室へ入った。十年間付けっぱなしのパソコンが放つ熱は凄まじかった。室内のむっとした空気を浴びると、岡田は岸に貰ったCD-ROMを手に持ったままパソコンへ向かった。3時のコーヒーが置きっぱなしだった。
「・・・長野くん、俺分かんないよ」
岡田はパソコンのすぐ側にたてかけてあったROMを手に取る。
「教えてくれないと・・・更新のプログラミングしてくれないと分かんないんだよ。学習できないんだよ。これが一体何なのか、教えてくれる人がもう誰もいないんだよ」
岡田はROMに書いてある字を見た。そしてそのままケースから出し、付けっぱなしのパソコンに入れた。
「ねえこれ何なの？あの日からずっと胸の中にある・・・モヤモヤして、今すぐ叫び出したい衝動に駆られて・・・意味も無いのに走り回ったり、大声で話したいと思うんだ。俺に意志なんかないんだろ？ねえ長野くん、坂本くん、イノッチ！そうだったんじゃないのかよ！」
パソコンの画面には【Install?Y/N】と表示されている。岡田は「ああ！」と叫びながらキーボードを思い切り叩いた。すると画面が真っ暗になり【Now Lording】という文字が出た。
すると次の瞬間、バチッと目が眩むほど明るい光が岡田の目を刺した。目を擦って画面をよく見ると、動画のようなものが始まっているようだ。
「・・・え？」
岡田はその画面を見て絶句する。
そこに映っていたのは、ダイニングの椅子を無造作に並べた上に笑顔で座る、坂本、長野、井ノ原、剛、健の姿だった。
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Mao(プロフ) - ふきさん» そちらも被災地だったのですね;< お互いがんばりましょう;< (2018年9月13日 2時) (
レス) id: a30f7359e2 (このIDを非表示/違反報告)
ふき(プロフ) - 更新で、嬉しく飛んできたのですが！日常生活は、大丈夫なのでしょうか？お見舞申し上げます。御家族、皆様お怪我ありませんか？こちらは関西なので土砂災害が酷い地域もありますが、どうぞ無理せずお過ごし下さい。 (2018年9月10日 1時) (レス) id: c8a9c28ea5 (このIDを非表示/違反報告)
Mao(プロフ) - 亮真さん» ありがとうございます！キムチは放送後すぐ書きました笑 書かなければならない気がして...笑 (2018年9月10日 1時) (レス) id: a30f7359e2 (このIDを非表示/違反報告)
亮真 - 一気に読ませていただきました！めちゃくちゃ面白いです。個人的に。健くんのキムチのシーンが忘れられません笑楽しく読ませていただきました！これからも頑張ってください！ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 01b213f1ed (このIDを非表示/違反報告)
Mao(プロフ) - ぴとで☆さん» 古い曲ですが名曲です！コメントありがとうございます。遅筆で申し訳ないです！ (2018年8月10日 1時) (レス) id: a30f7359e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mao | 作成日時：2018年8月3日 21時
