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『星が降るから困る』。
これは死んだ弟のケンが死に床で放った言葉だ。
この呪いの言葉は生涯俺に付きまとった。どうにか剥がそうと頭を振ってみても、脳の奥底にべっとり溜まってまるでぬかるみのようになっている。その泥に足をとられて、俺はもう何処へもいくことが出来なかった。進んでいるふりをしているだけで、実際には同じ場所で足踏みを続けているだ。
俺は今、アメリカの西の田舎にある療養施設で生活している。俺がこうなる少し前、18歳の誕生日を迎えるたった2ヶ月前のクリスマスイブに、俺はペンシルバニアにある高校をやめてニューヨークへ向かった。まあ楽しかったよ。いろんな所へ行って、いろんなものを見た。やりたかった演劇の勉強もあそこなら満足にできると感じたさ。まあそこで知らない大勢の大人たちに捕まって、こんなところまで送られてきたんだけど。
この話をする前に、少し色々と補足情報を話しておかなければならない。ことの始まりは、俺の通っていたプレップスクールを放校になったことだ。
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ふき(プロフ) - お疲れ様です。原作とは違う切なさが、翻訳調相まって楽しませて頂きました。写真も臨場感たっぷり。舞台化して欲しい!サカモトくんとゴウが出会う場面がとても好きです。シュガーちゃん達のお話も続きをお待ちしております。 (2018年4月29日 19時) (レス) id: ada8638135 (このIDを非表示/違反報告)
Mao(プロフ) - ふきさん» ありがとうございます!トニは尊すぎて書くには覚悟と下準備がいるんですよね笑。参考にさせていただきます! (2018年4月6日 23時) (レス) id: a30f7359e2 (このIDを非表示/違反報告)
ふき(プロフ) - 捕手には、なれずモラトリアムの闇に、沈んでいた日々。若さと折り合いが悪かった時代を思い出しました。若さって痛みを伴いますよね。楽しみに読ませて頂きます。厚かましいですが、トニにも是非いい物語を!個人的には「スモーク」如何でしょうか。 (2018年4月5日 19時) (レス) id: ada8638135 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まお | 作成日時:2018年4月4日 7時