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そんな私にも人生の節目というものが来たらしい。
父も、母も、私はそこにいないものとして扱われた。
ご飯がないのは当たり前、
喋りかけられないのも当たり前、
そこに“存在しない”ことすら当たり前。
私はただの背景だった。
生きる意味?
存在理由?
って、なんだろうね。
ある日突然。
包丁で私は刺された。
誰に?
両親に。
刺された?
殺されたんだよ。
ろくに食事も摂っていない体は憔悴しきっていて、避けることすらままならずただ、声をあげる事もなく倒れた。
少女は“生”に固執する事もなく、
“死”に固執する事もない。
思い残す事なんて、何にもない。
……無い、筈なのに。
なんで、目から涙が零れるのだろう。
そうか、私は_____
“愛してほしかった”んだ___
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燐 - 捺さん» ホントですか!?ありがとうございます(泣) (2014年8月1日 0時) (レス) id: 08fd5b2463 (このIDを非表示/違反報告)
捺 - 面白かったですよ! (2014年7月31日 23時) (レス) id: 4a1efa2d10 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - よろしくお願いします^^ (2014年7月7日 19時) (レス) id: 08fd5b2463 (このIDを非表示/違反報告)
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