2、第一章 ページ3
私が生まれたのは金持ちでも何でもない、むしろいってしまえば貧乏の部類に入るような家庭だった。
父は仕事に追われ家族を構う暇もなく、母も父と同様仕事で家にいる日など殆ど無かった。
私がいるために生活が苦になっていく中、父の勤めていた会社は潰れてしまった。
『お前さえいなければ』
そういった言葉を何百回も何千回も聞かされ続けていた。
分かっている、私は要らない。
…なら?
どうすれば認めてもらえる?
必死に勉強をした。
何度も満点をとった。
テスト用紙を破り捨てられても。
スポーツの大会でも優勝した。
賞金だってもらった。
何度も、何度も。
けど、遂に変わることなど無かった。
どうして?
……誰も私を見てくれないの?
誰も私を認めてくれないの?
そんな叫びも届かない。
誰も気付かない。
____嗚呼、
___なんて世界は、残酷なんだろう。
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燐 - 捺さん» ホントですか!?ありがとうございます(泣) (2014年8月1日 0時) (レス) id: 08fd5b2463 (このIDを非表示/違反報告)
捺 - 面白かったですよ! (2014年7月31日 23時) (レス) id: 4a1efa2d10 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - よろしくお願いします^^ (2014年7月7日 19時) (レス) id: 08fd5b2463 (このIDを非表示/違反報告)
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