1、プロローグ ページ2
私が最期に見たものは、喜びに歪んだ両親の顔だった。
よりによって最後の光景がコレか……、と後悔してしまうがいってもしょうがないことだ。
不意に襲ってきた眠気にあらがうこともなく、静かに私は目を閉じた。
次に目を開けたのは私の中ではあまり時間が経ったようには思えなかった。
何もないので今自分が目を開けているのかも分からないと錯覚させられる。
全ては『無』に覆われていた。
色もなく方向感覚もあやふや、何かが臭うわけでもなく、自分は立っているのかさえ分からない。
その感覚は私にとって“不思議”というよりも“怖い”という感情のほうが強かった。
何もない世界が_______
___私には怖くて仕方が無かった。
怖さを紛れさすために私はここに至るまでの自分を振り替えってみることにした。
つまりは、終わったはずの人生の記憶を掘り起こす、という訳である。
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燐 - 捺さん» ホントですか!?ありがとうございます(泣) (2014年8月1日 0時) (レス) id: 08fd5b2463 (このIDを非表示/違反報告)
捺 - 面白かったですよ! (2014年7月31日 23時) (レス) id: 4a1efa2d10 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - よろしくお願いします^^ (2014年7月7日 19時) (レス) id: 08fd5b2463 (このIDを非表示/違反報告)
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