【名探偵コナン】もう一人の名探偵【劇場版限定】最終話2

名前 ページ7

一番後ろで1人、前に並ぶ4人を抱きしめるように両手を広げている男性。日本人だ。40代前半といったところか。

前で並ぶのは、右からベルモットと雰囲気の似た外人の少女…15歳くらいだろう。
その隣に、ベルモットとよく似た8,9歳の女の子。

『この子、昔のベルモットって解釈していいのかな』
「パソコンにこれを残したのがベルモット本人だからな、そう見て間違いないんじゃないか」
「じゃあ、こっちはベルモットの姉？」
『血縁者ではありそうだね』

この子をベルモットと仮定して…幼い彼女の隣に並んでいるのは、綺麗な女性と男性。

「どちらも20歳手前…18歳そこそこ？」
『後ろの男性以外は、外国人か』
「これ、どこで撮ったものなのかな。背景の家は随分ボロいけど」
「ここ、見て。缶詰かしら…それとここも。新聞みたい」
「どちらも英語みたいな文字がプリントされてますね。少なくとも、漢字や平仮名ではない」
「それらも含めて、ゴミが多いな…スラム街か？」
『撮影場所も海外の可能性大、かな』

とりあえず、写真をスマホのカメラで撮影しておく。パソコンの画面越しだから、画質は多少荒いが。

…それにしても、写真に写る5人の笑顔…とても幸せそうだ。

「文書データのほうは？」
『んーと…あ、ここでパスワード聞かれるのか』

パスワード入力を求める画面に、先程のメモの英数字を打ち込む。

「…何かしら、これ」
「暗号？」

開かれたファイルは、よく分からない英数字や記号が羅列された文書。

『いや…この羅列パターン、さっきも見た』
「さっきって…APTX4869のデータのことか？ってことは、これも…」
「何かの薬のデータか」

ズラッと並んだ配列は、熟視しても理解はできそうにない。スクロールしていくと、時折イラストなんかも出てくる。

「人体に直接投与して使う薬みたいだな」
「…まだ完成形ではないようね」

透くんと怜奈さんの分析を聞きつつ、私とコナンくんは無言で画面を睨んでいた。

長いスクロールを終えて、最後のページまで行き着く。終わりか、と思って画面の一番下を見遣り、驚いた。

サインだ。恐らく研究を担当した人間の。そこに、綺麗な筆記体で書かれていた。

『[Hell Angel]…！』
「ヘルエンジェル…宮野エレーナ！？」

ーーー
久々なので、自分がどういうネタとプロットを組んでたのかかなり曖昧です。我ながらガバガバ……

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