後継 ページ35
ジョンが村に来て4ヶ月後。彼は"家族写真"を幸太郎らにプレゼントして、惜しまれながらも旅立った。
短い間ではあったが、ジョンは幸太郎らにとってかけがえのない友人となっていた。
中でも筆頭は、アメリである。
彼女はジョンと誰よりも打ち解け、様々な話をした。例えばーー自分がルークに惚れていること、とか。
聞き上手で聡明、気も利くジョンは、アメリの可愛らしい恋心を応援した。
結果として、ジョンが去る1週間前にルークとアメリは交際を始めたのだが、その詳細はまた、機会があれば。
さて、ジョンとの別れから2年が経過し、彼らにとっての1度目の転機が訪れる。
「よし…これで、引き継ぎは完了だな」
幸太郎の穏やかな言葉に、彼の子ども達…ルーク、アメリ、レベッカ、シャロンは顔を歪ませた。
自身と対照的なその様子に、幸太郎は苦笑するーー床に伏せた状態で。
「んな顔、すんじゃねえよ…半年前から、わかってただろう」
「…っ、そんなこと、言ったって…！」
「ほんと、今からでも遅くないから…冗談だって言いなさいよ…！」
ルークは下唇を噛み、アメリは強く拳を握る。
半年前。ルークは、ある日突然、血を吐いて倒れた。
「アメリ、手に傷ができるよ。ルークも、唇が切れちゃう」
「…レベッカ、頼んだぞ。ホームの運営は、アメリとルーク、[parents]に任せることにしたが」
ルークとアメリの背を撫で、宥めるレベッカに幸太郎は目を細めた。
「そのルークとアメリが無茶しそうな時、止められるのはレベッカだからな」
「…うん、わかってる。任せて」
レベッカの落ち着いた、しかし何かを堪えたような返事に頷き、幸太郎は目線を下げた。
「シャロン…お前、今すげーブサイクだぞ」
「うるさい！！幸太郎の馬鹿、わからずや！」
「ははっ、ひでー言われ様だな」
グスグスと涙やら鼻水やらで顔を濡らし、それでもシャロンは噛み付くように幸太郎に抱き着いた。
「やだ、やだよ幸太郎…」
「…すまん」
半年前、血を吐き倒れたその日。
幸太郎は、村唯一の医師から宣告を受けた。
ーーー
作者です
短いですね！！！展開的に仕方ないんです、お許しください。
皆さん、ゼロシコは何回観ましたか？？
私は3回しか行けませんでした…DVDは10月発売のようですね。待ちきれません。
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神娜(プロフ) - とても面白いです！夢中になってずっーと、読んでます(笑)！！次の更新楽しみにしてます！続きが気になるので、時間があったらでいいので、待ってます！！ (2020年7月10日 16時) (
レス) id: aef303f40c (このIDを非表示/違反報告)
Liz(プロフ) - とても面白いです！一気読みしてしまいました！主ちゃんと新一がどうなるのか、組織はどうなるのか！続きが気になります！お時間空いたときで大丈夫なので、更新してくれたらとても嬉しいです！待ってます！ (2020年6月14日 18時) (レス) id: 981ff12ec5 (このIDを非表示/違反報告)
萌奈 - とっても面白かったです！もう更新はしないのですか？ずっと待ってるので、時間が空いたらでいいので更新してくれたら嬉しいです！待ってますよ！ (2020年3月29日 22時) (レス) id: 08309c157f (このIDを非表示/違反報告)
れい - うわー、作品一気読みしてしまいました、もう更新はしないのでしょうか…？待っているので時間に余裕があるときにでも更新してくれたら嬉しいです。待ってます！！ (2019年5月3日 14時) (レス) id: 31d6edb3af (このIDを非表示/違反報告)
緑間大好きっ子(プロフ) - 原作沿いも見てみたい (2018年4月29日 10時) (レス) id: c36a14bd0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナガレ@元kaka x他1人 | 作成日時：2017年2月20日 16時
