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急転 ページ13

赤井side

【数分前ーー拠点、地下5階最奥】

「…ここが突き当たりのようだな」
「彼女から聞いていた情報だと、確か…この辺りに」

キャメルがコンコンッと壁を叩くと、その部分が開いた。ここまでの階段と同様、電卓サイズの暗証番号入力パネルだ。

「しかし、このフロア…本当に監視カメラがないとは…」
「下手にカメラを置いて、ボスの顔や機密事項が漏れないようにってことでしょうか」

ベルモットの手紙に書いてあった通り、恐らくそうなのだろう。

その手紙を見たAは、[あの方どんだけ人見知りやねん]とツッコんでいた。ボウヤがすぐに[エセ関西弁は平次にぶっ飛ばされるぞ]と言えば、[ヒエッごめんなさい服部サマ]と返していたが。

「カメラがないのはありがたいが、この特殊な壁は嬉しくないな」
「サーモグラフィーを通さない壁か」

それだけではなく、この壁は音や衝撃も届かせないそうだ。お陰で、フロア内のどこに人間がいるか解析ができない。

「突入の前に、通信するんでしたよね」
「あぁ、俺が入れておこう……ん?」

キャメルに暗号入力を促し、Aらと通信するためインカムに触れようとする。しかし床の隅で何かが光ったのが見えて、手を伸ばした。

「これは…」
「準備はいいですか?では、最後に指紋を…」

キャメルが暗号を入力し、ジェームズらに視線を遣る。それぞれ、このフロアに入ってからずっと手にしている銃を握り直した。

「銀髪…」
「赤井さん、どうかしました?扉、開けますよ」
「…!まずい、全員離れろ!」

俺がそう言った瞬間、目の前の壁が開いた。キャメルが開けようとしていた扉だ。だが、開けたのはキャメルではない。

「何故…!」
「ククッ…」

全員が距離を取り、銃を構える。扉は、外から開けられたのではない。

「何故、"あの方"がいないのに…」

中から、開けられたのだ。

「お前がそこにいるんだ…!」

銀髪が揺れる。その鋭い瞳が俺を捉えた。

「ジン!!」
「ふっ…会いたかったぜ、ライ…まさか地獄から蘇ってくるたぁな…」

思考の端をチラついていた暗い影が、

どうやら、具現化してしまったらしい。

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神娜(プロフ) - とても面白いです!夢中になってずっーと、読んでます(笑)!!次の更新楽しみにしてます!続きが気になるので、時間があったらでいいので、待ってます!! (2020年7月10日 16時) (レス) id: aef303f40c (このIDを非表示/違反報告)
Liz(プロフ) - とても面白いです!一気読みしてしまいました!主ちゃんと新一がどうなるのか、組織はどうなるのか!続きが気になります!お時間空いたときで大丈夫なので、更新してくれたらとても嬉しいです!待ってます! (2020年6月14日 18時) (レス) id: 981ff12ec5 (このIDを非表示/違反報告)
萌奈 - とっても面白かったです!もう更新はしないのですか?ずっと待ってるので、時間が空いたらでいいので更新してくれたら嬉しいです!待ってますよ! (2020年3月29日 22時) (レス) id: 08309c157f (このIDを非表示/違反報告)
れい - うわー、作品一気読みしてしまいました、もう更新はしないのでしょうか…?待っているので時間に余裕があるときにでも更新してくれたら嬉しいです。待ってます!! (2019年5月3日 14時) (レス) id: 31d6edb3af (このIDを非表示/違反報告)
緑間大好きっ子(プロフ) - 原作沿いも見てみたい (2018年4月29日 10時) (レス) id: c36a14bd0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナガレ@元kaka x他1人 | 作成日時:2017年2月20日 16時

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