【名探偵コナン】もう一人の名探偵【劇場版限定】探偵たちの鎮魂歌2

少年Cの温もり ページ3

部屋に戻ると、小五郎の目も覚めたらしく、爆発すると騒いでいたので、3人が笑いながらIDが外れることを教えた。

小五郎の焦り様は尋常ではなく、ズボンのベルトを外してしまい、ズボンが脱げていたが、その辺りは相手がAなので特に気にすることもない。

ちなみに、コナンはAが背負っていた。コナンは両足を怪我しているし、平次は腕を負傷したからだ。

『コナンくんあったかいね…背中に温もりを感じる。…冬場は抱っこじゃなくて、おんぶにしよっかな』
「どっちもやめろ、っつか歩けるからおろせ！//」
『嫌ですー今回私だけ怪我してないもん、文句は言わせませんー』
「危ない場面はいっぱいあったけどのぉ…」
「そうだよ！おめー、銃弾を短剣で跳ね返すって何つーことやってんだ！」

うげ、思い出しやがった、と苦い顔をする彼女を、後ろから責め立てるコナン。

『できたからいいじゃん…てかできると思ってやったし…あの距離でワルサーの速度でなら大丈夫かと…』
「ったく…何をやる気かと思ったわ…」
『平次とコナンくんに怪我させたんだから報復はしないとさ…あはは…』
「…灰原が聞いたら怒るぞ」
『ぎゃあああ哀ちゃんはだめ！そこは内密で！』
「…どんだけ怖いねん…そんなになんか」
「…ああ、あいつが怒るとかなり怖い」
『怖や怖や…』

想像しただけでも泣ける、と言うA。そんな他愛ない会話をしながら、A達は歩いた。

ーミラクルランドー

「あっ！コナンくん達だ！」
「…ん？あいつ、Aねーちゃんにおんぶされてんのか？」
「本当ですね！また皆に教えないと！」
「って、平次も一緒やん！…まあそんな予感はしてたけど…」
「コナンくんも服部くんも怪我してる…あれ、Aはしてないみたい。珍しいな…」
「蘭、反応がおかしいわよ…普通の女子中学生はバンバン重傷負って帰ったりしないから…」

色々な言葉に笑いながら、Aは日常の風景に安堵を覚えた。

目暮警部の姿を見留め、そっと近寄ってぼそぼそと話しかける。

『…警部』
「あぁ、Aくん…今回は本当にお疲れ様。例のIDは回収したよ。数も合っている」
『私は探偵ですから、依頼をこなしたまでですよ。そうですか…皆が気づかないうちに、処理お願いしますね』
「うむ、任せなさい。また後日、詳しい話を聞くことになると思うが、頼んだよ」
『はい、わかりました』

力強く頷いた。

ーーー
学校休んじった☆((

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