【名探偵コナン】もう一人の名探偵【劇場版限定】探偵たちの鎮魂歌2

番外編】花が咲く ページ12

「そういや、何日か前まで、外出時は手繋ぐのが絶対条件やったらしいやんけ？よろけても大丈夫なようにってことか」

にやにやと指摘されて、顔が赤くなるのを感じた。

「っ、思い出させるんじゃねえよ！//」
「ほんま、お前らおもろいのぉーww」
「…過保護なんだよ…//」
「お前も、Aに対しては相当の過保護やと思うでww」
「…るっせー…//」
「でもまあ、今回はちゃんと守れたんちゃうか？」
「…」

守れた。そうだろうか。

飛行船ジャックの時は、あいつに守られてばかりだった。助けられてばかりだった。

「Aは擦り傷しか負わんかったんやし」
「…あぁ、あいつにも言われたよ。ファーイーストオフィスでバイクの男らから逃げる時、突き放したのは守るためだったんだろって。ありがとうってな」

わかってて反論してたんだけどね！馬鹿新一！とも言われたが。

「…それ、頭撫でるんもオマケでついてきたんちゃうか？」
「なっ、なんでわかっ…//」
「やっぱりな。Aらしいわ。…Aが無茶するんは、いっつもお前が危ない目に遭うた時か、遭いそうな時やぞ」
「！…そう、なのかもしれないな」
「…お前は幸せもんやで」

服部の顔を見た。ニッと笑っている。

「大好きな女と一緒にいて、一緒にたたかって、お互いを守りあって。それでお前らは、2人とも笑っとる。幸せもんや」

その言葉に、ふっと微笑んだ。

「…そうか。お前にそう見えてるなら、俺はもう暫く、あいつの側にいていいのかもしれないな」
「あったりまえや！心配なんやったらあいつにも同じこと聞いてみたらどうや？」
「…そうだな」

確かに、直接聞いて見たことはない。聞く勇気もなかった。

…機会があれば、聞いてみるか？

Aの笑顔が、ふいに頭に浮かんだ。

「…お前こそ、幸せそうに見えるぞ」
「は？俺がか？…そりゃ不幸ってわけちゃうけど」
「彼女がいるからお前は自由にやれてんだろーが」
「なっ、だから和葉とは何も…//」
「和葉ちゃんのこととは言ってねえぞ？」
「！//工藤、お前…」
「いつもの仕返しだ、これくらい許せよw」

服部のどもり様に吹き出していると、台所のほうからAの声が飛んできた。

ーーー
2018.1.31 訂正しました。コナンくん(新一)が「和葉ちゃん」って呼んでるの大好きなのに、何で私間違えてたんだ…

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