【名探偵コナン】もう一人の名探偵【劇場版限定】天空の難破船

少女と少年Cの意思疎通 ページ9

『おぉーすごーい』

ビッグジュエル、またの名をレディースカイ。

「きれーい！」
『だねー』

A達は、次郎吉のレディースカイに関する説明を聞きつつ、その美しさに酔いしれていた。

『中森警部も、ちょっとくらい宝石眺めたらどうです？』
「俺にんな時間はねーんだよ！一刻も早くキッドを…」
『あー無理無理。警部には、彼の変装を見抜くことも暗号を解くこともできゃしませんよー』
「なっ…このガキィィ！」

ヒラヒラと中森警部からの攻撃をかわしつつ、Aは再び、コナンの隣に立ってレディースカイを眺める。

「オメー…警部につっかかんの好きだな」
『ちょっとした趣味ってことで』
「…」
『ある種の人間心理の勉強でしょ？まあ中森警部の心理は、単調すぎて読み解く必要ないけど…ってうおっ！？』

2人が話をしていると、小五郎がなんの罠にかかったのか、数メートル先へブッ飛んだ。

『え、毛利先生？何ですか、新しいスキルでも身につけたんですか』
「小嶋くんが、あの装置に触れたのよ。キッド対策、ってことじゃないの？」
『なーる…あ、ちょ、毛利先生！』

まともにパンチを食らったにも関わらず、至って元気な小五郎はブッ飛んだ原因である元太に掴みかかろうとした…が。

「ぴぎゃあああっ」

あえなく失敗した。

『あっちゃー…毛利先生…にしても』

いよいよ伸びてしまった小五郎に呆れつつ、Aは辺りを見回した。

「お」
『あ』
『「あれか」』

彼女の声に重なった、もうひとつの声。

『…おもっきりハモったね、コナンくん』
「…そうだな」
『つか思考回路も同じでしたね』
「…そうだな」

その声は、ほかでもない、コナンだった。どうやら、2人とも小五郎に浴びせられた電撃の元を探していたらしい。

「だが…もし奴が、こうしたらどうする？」

中森警部は手を拳銃のように見立て、次郎吉をガラスケースの前へ誘導した。武力行使で脅迫されれば、その手でケースを開けなければいけない、ということを言いたいらしい。

『キッドはそんなことしませんよ』
「てめーは黙ってろ！」
「嬢ちゃんの言う通りじゃと思うが…そのときは、こうするまでじゃ」

次郎吉がピピッ、とパネルと操作する―と、突然、中森警部が床下に落ちてしまった。彼の立っていた部分の床が、抜けたのだ。

―――
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劇場版のコミック、集めたいんですが…金が←

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